- 2020-7-30
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ベルギーの政府機関が大規模な建設3Dプリンタで初の2階建て3Dプリント住宅を建設
ベルギーのウェスターロにある政府機関「Provinciaal Centrum Duurzaam Bouwen & Wonen Kamp C」は、欧州最大の大規模コンクリート3Dプリンタを使用して、90平方メートルの2階建住宅を建築した。
ERDF(欧州地域開発基金)の支援を受けて展開される欧州のプロジェクト「C3PO」の一環として建設されたこの構造物は、床面積90平方メートルの家で、固定式のコンクリート3Dプリンタで一体成型された初の3Dプリント構造物となる。
プロジェクトマネージャーであるエミエル・アシオーネ氏は次のように述べている「これまでに3Dプリントされてきた家は1階部分しかなく、工場でパーツごとにプリントされ、現場で組み立てられることが殆どです。私たちのプロジェクトでは、建物のエンベロープ全体を現場で直接3Dプリントしています。」
持続可能性とイノベーションという2つの原則に焦点を当てる「Kamp C」は、サスティナブルな社会への移行を促し、建設に関連する材料やエネルギー消費量削減とCO2排出量の削減を目指しており、3Dコンクリートプリンティングなどの新技術が、これらの問題に対する答えを提供できると確信している。
今回プリントされた住宅は、3Dプリント技術の可能性を周知するためのデモ住宅で、コンクリートに含まれる繊維に加え収縮を最小限に抑えた補強材が使用されており、古典的なクイックビルドレンガハウスと比較して3倍以上の強度を有している。このプリント技術により型枠が不要となり、材料、建設時間、コストの約60%を節約することが可能となった。
この革新的なプロジェクトには、ヘント大学、Beneens, ETIB / CONCRETE HOUSE、Van Roey Group、Thomas More、Trias architects、Ugent and Vicré、Saint-Gobain Weber also participates.など、科学および商業分野から8つのパートナーが参加。
このプロジェクトは、GTI Kempen(GTIとは、特定の地域を対象とした地域投資のことで、欧州の様々な資金やプログラムを組み合わせた統合戦略のこと)の一部であり、アントワープ州政府は、723,495ユーロの追加投資を行っている。また同州は、建設部門がハイテクの可能性を考慮に入れ、持続可能な建設についてより多くの目的を達成することを目標としている。
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