- 2020-5-7
- 建設・建築・インテリア, 最新情報
- 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, 3Dモデリング, concrete, FDM, FFF, UAE, WinSun, アラブ首長国連邦, コンクリート, テクノロジー, ドバイ, 中国, 建築, 建築関連
QUIKRETEとCC Corpが提携し、ホームレス向け3Dプリント住宅の建設技術を開発
北米で最大のパッケージコンクリートと混合セメントメーカー QUIKRETE と、革新的な3Dプリント技術を研究する Contour Crafting Corporation(以下 CC Corp)は、CC Corpのコンクリート3Dプリント技術で使用するための独自のコンクリート開発で提携したことを発表した。この提携により、米国ロサンゼルス州のエンジェルズ市を皮切りに、全米各地の住宅、商業、工業、政府機関の建物の自動建設に向けたコンクリート3Dプリント技術を展開する。
QUIKRETEの特殊混合コンクリートは、CC Corpの3Dプリント技術を念頭に置いて配合されており、この材料には粗い添加剤が含まれ、大規模な3Dプリンティング(押出成形)に最適化されているため、高品質の特注構造物を迅速かつコスト効率の高い方法で製造することができる。QUIKRETEは、形状保持性のあるチキソトロピー性(機械的な力により粘度が変化する性質)、迅速な硬化時間、寸法安定性などの重要な要件を満たすようこの新しい混合コンクリートを開発。
メキシコに建設された低所得者向け3Dプリント住宅:New Story
このコラボレーションの最初の目標は、低所得者向け住宅と災害救援施設を建設することにある。CC Corpによれば、この3Dプリント材料を使用することで、2,000平方フィートの住宅を数日から数週間程度で3Dプリントすることが可能で、従来の建築技術よりもはるかに低コストで建築できる。
この取り組みは、LA郡開発局がスポンサーとなっているサブプロジェクトの一環で、4つの低所得者向け住宅の建設で実証され、LAの路上で暮らすホームレス問題を解決することに繋がるとして期待されている。
迅速に安価な住宅が建設可能なコンクリート3Dプリンティング分野への研究は益々盛んになっており、導入を早めたいCC Corpは、南カリフォルニア大学の独立認定ラボで包括的なテストを行い、3Dプリントコンクリート壁に関する安全基準の設置を行っている。
関連記事
- 広さ1,900平方フィートの3Dプリント住宅
- 3Dプリント用に開発された高速硬化セメント混合物
- 12時間で完成した3Dプリント住宅
- ドバイ国際博覧会2020向け提案された3Dプリント建築
- ドバイに設置された大型3Dプリントオブジェ
- 3Dプリント技術で大型洋上風力タービンを製造
- 世界初の3Dプリント住宅コミュニティが建設開始
- MX3DはDDWで世界初の3Dプリント橋を展示
- 貧困地域に安価な3Dプリント住宅を建設
- ACCIONAがドバイに建設3Dプリントセンターを開設
- 持続可能な生活を実現する3Dプリント住宅の建設を開始
- ドバイに世界最大の2階建て3Dプリント施設が完成
- 3Dプリント住宅販売開始
- ドバイの高級住宅街に3Dプリントモデルハウスを建設
- 100%自然エネルギー利用の3Dプリント住宅が予約受付中
- 中東の建設会社が世界最大の建設用3Dプリンタを導入
- リサイクル可能な未来型3Dプリント住宅「TERA」
- 欧州の建設用3Dプリンタ企業が中東で3Dプリント住宅を建築
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp