米空軍がB-2爆撃機に3Dプリント部品を採用

米空軍はB-2爆撃機のコックピットに搭載されるスイッチ保護カバーを3Dプリンタで製造する

米国空軍ライフサイクル管理センター(Air Force Life Cycle Management Center)のB-2プログラムオフィスは、米国空軍のステルス戦略爆撃機「B-2」のコックピット部品に、3Dプリント技術から造られた部品を採用する。

採用される予定の3Dプリント部品は、B-2爆撃機のコックピットにある「AMAD(Airframe Mounted Accessories Drive)」のデカップリング・スイッチが誤って作動しないようにするために開発された物で、永久保護カバーとして機能する。
製造プロセスに関する詳細については明らかにされていないが、このカバーの製造には、StratasysのFDM方式3Dプリンタが使用されたと言われている。

B-2プログラムオフィスの航空宇宙技術者であるロジャー・タイラー氏は「3Dプリンティング製造を利用することで、より迅速に設計から試作工程を繰り返す事が可能となり、操作とメンテナンス性に優れた最適な部品を設計することができました。我々はテストのため構造的に異なる8つのデザインを開発し、B-2シミュレータで様々なテストを実施し、パイロットからのフィードバックを受けて最終的なカバーを設計しました。現在この部品は、B-2艦隊に実装するための最終段階に入っており、2020年末から2021年初頭までの間に、B-2に搭載することを目標としています。またこの部品は、B-2用に承認され搭載される最初の3Dプリント部品になります。」と述べている。

B-2爆撃機は非常に高価な機体のため、これまでに僅か21機しか生産されていない。この様な少量生産の貴重な航空機に使用される部品を調達するには、高額なコストと長い製造期間を必要としているため、毎回大きな課題となっていたが、3Dプリンティング(アディティブ・マニュファクチャリング)技術を使えば、必要な部品を迅速に低コストで調達することが実現可能となる。

今回B-2に採用される予定の20機分の部品(20個)のコストは約4,000ドルと、従来の製造プロセスでは考えられないほどの低コスト化を実現している。

B-2に限らず、従来の製造プロセスでは、国防に関わる機体の運用を停止せずに迅速に低コストでメンテナンス等を行うのは困難とされてきたが、低コスト化とリードタイムの短縮が可能な3Dプリンティング技術は、この様な用途に最も適した技術のひとつと言える。


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