WASPが新しいデルタ型コンクリート3Dプリンタを発表

WASP、コンクリートや原土等の使用が可能な新型デルタ方式3Dプリンタ「Delta WASP 3MT CONCRETE」を発表

イタリアの3Dプリンタメーカー WASP は、新しいデルタ方式コンクリート3Dプリントシステム「Delta WASP 3MT CONCRETE」を発表した。

「Delta WASP 3MT CONCRETE」は、WASP独自の連続供給システム「LDM WASP Extruder XXL」を搭載し、コンクリートモルタル、原土、天然繊維、粘土などをベースとした混合物を、標準装備されたノズル（コンクリート用 18～30mm、粘土用 8～18mm）使用して、200mm/sのプリント速度で3Dプリントすることができる。

本体の設置スペースとして必要なのは、直径1000mm × 最大高さ1000mm で、ソフトウェアとしてSimplify3Dのライセンスが付属し、54,850ユーロ（約640万円）から購入が可能。

大規模な造形域とそれを際立たせる汎用性を備えた「Delta WASP 3MT CONCRETE」は、変形しないスチール製のロードストラップを装備した金属製で、作業時の安全性を確保するため、ドア開閉用センサーを備えた格子パネルで覆われている。

パレット上のMDFと取り外し可能な下部フロントクロスバーを備える同機は、プリント終了後、パレットトラックやフォークリフトを利用して造形台ごとオブジェクトを取り除く。
またこの連続供給システムは、ネットワークに接続して、携帯電話、タブレット、パソコンからプリント状況を直接管理することができる。

Delta WASP 3MT CONCRETE の特徴

巨大な造形ボリューム：Ø1000×h1000 mm = 1000 L
連続給餌システム：自動連続ミキサーに対応
リアルタイム圧力制御：ポンピングおよび押し出し変数のリアルタイム制御
フローマックス：250 L/h
XXLスクリュー押出機：押し出しにおける後退制御
マルチ素材：コンクリート、自然混合物、粘土
WIFIモジュール：監視と制御のためにネットワークにマシンを接続

Delta WASP 3MT CONCRETE スペック

ビルドボリューム：Ø1000×h1000 mm
最大プリント速度：200 mm/s
最大移動速度：200 mm/s
加速：150 mm/s2
ノズル径（LDM WASP EXTRUDER XL）：Ø4–6–8 mm
ノズル径（LDM WASP EXTRUDER XXL）：Ø8～30 mm
推奨ノズル
コンクリート、土ベースの材料：Ø18〜30 mm
クレイ：Ø8～18 mm
適応材料
LDM WASP EXTRUDER XXL Ø8～30 mm
コンクリートモルタル、最大粒子サイズ1 mm、繊維強化コンクリート（ポリマー繊維、Lmax 30 mm; Wmax 15 kg / mc）、発泡コンクリート、粘土、磁器、グレス、土ベースの混合物天然繊維LDM WASP EXTRUDER XL Ø4 – 6 – 8 mm
粘土、磁器、グレス
ポンプシステム
LDM WASPエクストルーダーXXLキット負荷容量：80 L
供給チューブ長さ：5 m
最大圧力：35 bar
最大粒度：1 mm
最大流量：250 L / h
寸法（Lxbxh）：140 x 70 x 81 cm
機械重量：185 kg
フレームの材料：鋼鉄
入力電力：220/240 V 50/60 Hz
モーター出力：2200 W
梱包：国内/海外発送用木箱に梱包
ソフトウェア：Simplify3D
接続：USB、WiFi、TFTディスプレイ
本体サイズ：215×235×305 cm
本体重量：350 kg
入力電源：220/240 V 50/60 Hz
付属品
LDM WASP EXTRUDER XXL
プラスチックコニカルノズル
モルタルポンプ 80 L
チューブ 5 m
パレット上のMDFプレート