貧困地域に安価な3Dプリント住宅を建設

米国3DプリンタベンチャーとNPO法人が4000ドルで建設可能な3Dプリント住宅を貧困地域に持ち込む

テキサス州オースティンの3Dプリント建設会社ICONは、ハイチ、エルサルバドル、ボリビアなどの貧困地域で住宅問題の支援を行うシリコンバレーのNPO法人『New Story』と協力し、ICONの建築用3Dプリンタ「Vulcan」を使用した3Dプリント住宅を開発している。


オースティンに建設された3Dプリント住宅モデル

世界各国で開発が進む建築用3Dプリント技術(過去記事参照)の多くは、貧困地域や遠隔地に対し、短時間&低コストで住宅を建設することを目的とする物も多いが、ICONが現在進めている同プロジェクトもそれに準じるものであり
未だ安定した居住空間を持つことができない10億人以上の人々に対し、短時間&低コストで住宅を供給するためのプロジェクトとして、開発が進められている。

ICONが開発する3Dプリント住宅は、他の3Dプリント建築同様、セメント混合材料をベースとした大型3Dプリンタを利用して建設される物で、24時間以内に2つのベッドルーム、キッチン、バスルーム、ポーチを備えた、600〜800平方フィートの3Dプリント住宅を建築することができる。

現在のコストでは、650平方フィート程度の住宅建設に約10,000ドルを必要としているが、ICONはこの建設コストを4,000ドル程度まで削減することを目標としている。

ICONとNew Storyは、2019年にエルサルバドルで100棟の3Dプリント住宅を建設する予定で、その後多くの発展途上国にこのプロジェクトを展開する計画をしている。


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