世界初の3Dプリント住宅コミュニティが建設開始

ラテンアメリカの貧困世帯に提供する世界初の3Dプリント住宅コミュニティ

サンフランシスコに拠点を置くデザインスタジオ Fuseproject は、貧困によるホームレス問題に取り組む非営利団体 New Story およびテキサス州オースティンに本拠を置く建設技術スタートアップ ICON と共同で、ラテンアメリカの低所得コミュニティに3Dプリント製住宅を提供する「世界初の3Dプリント住宅コミュニティ」に関するプロジェクトを発表した。

New StoryとそのパートナーであるICONは、2018年に同社初の商業建設用3Dプリンタ「Vulcan」使用し、僅か4,000ドルで600〜800平方フィートの3Dプリント住宅を24時間で建築し、3Dプリント住宅技術の実用性を証明した(関連記事はこちら

今回発表された新たな3Dプリント住宅プロジェクトは、月200ドル以下で生活するラテンアメリカの低所得者層に、同社の「Vulcan II Construction 3D Printer」を活用して安価な住宅を迅速に建設し、ホームレス状態で苦しむ貧困層に安全な住環境を提供するための取り組みとなる。

2019年夏に建設開始を予定しているプロジェクトチームは、居住予定者の文化や生活環境を学び、建設予定地域の気候や、彼らの職業(主に農家や職人)、家族構成(多世代家族)に適した住宅を、3Dプリント技術を用いて効率的に建設することを計画。

ガントリーベースの建設用3Dプリンタ「Vulcan II」は、高さ約2.6メートル、幅約8.5メートルのプリント可能領域を有し、毎秒5~7インチ(水平方向)の高速3Dプリントを実現。レールユニットを延長することで、制限なくプリント距離を延ばすことができる建設用3Dプリンタである。
造形材料には、Portland cement(ポルトランドセメント)をベースとしたICONオリジナル混合セメントを用いており、今回のプロジェクトでは、一棟当たり6,000ドルのコストで、24時間以内に住宅をプリントすることができる。

このプロジェクトで建設される予定の3Dプリントハウスは、一棟当たり120㎡のスペースを有し、住宅の内部床面積は約55㎡を予定。屋外には、調理や食事のためのスペースを取り入れており、熱帯環境特有の雨や強い日差しを避けるため、大きな庇が設けられている。厳しい気候や地震活動の活発な環境条件に適用するため、この3Dプリント住宅には、壁構造の追加補強や基礎構造への技術的およびデザイン的強化が施されている。


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