HPが新型3Dプリンタ「5200」シリーズをリリース

HPは新型3Dプリントソリューション「5200」シリーズの発売と戦略的提携を発表

世界的プリンタメーカー HP(ヒューレット・パッカード)は、同社の3Dプリンタ「Jet Fusion 3D Printer」に『5200シリーズ』と命名された、新しい3Dプリントソリューションを追加し、販売を開始した。

新たにリリースされたHP Jet Fusion 5200シリーズには「5200」「5210」「5210 Pro」の3モデルがラインアップされており、現行のJet Fusion 3Dプリンタをベースに、内部ランプを大幅にパワーアップさせ、エンジニアリンググレードの高温材料の適用範囲を拡大。完成したプリントベッドは自動的に取り外され、新しいベッドと交換してダウンタイムを最小限に抑えるための冷却ユニットを含んでいる。
多くの改良とアップグレードを行った5200シリーズは、柔軟性の向上、稼働時間の改善、ワークフローの合理化、フリート管理の簡素化を実現し、量産(何千個もの部品生産)に特化した3Dプリンタに位置付けされている。

システムは、大手自動車メーカーJaguar Land Rover、カナダのヘルメットメーカーKupol、米国の3DプリントサービスプロバイダSculpteo、ベルギーのMaterialiseなどのアーリーアクセスパートナーによって、テストされてきた。

またHPは、新しいハードウェアを適切に制御するための「HP 3D Process Control」「HP 3D Center」の新しいソフトウェアを導入。HP 3D Process Controlは、部品の寸法精度と部品形状の一貫性を最適化するためのもので、HP 3D Centerはその一部として、ユーザーに工場全体を最適化するためのツールを提供。
更にHPは、3D部品を評価するためのサービス「HP 3D Parts Assessment Service」を開始。このサービスは、顧客がどの部品を3Dプリントできるかを識別および評価するためのシステムとなっている。

HPはまた、化学メーカーULTRASINT、BASFと協力し、Jet Fusion 5200シリーズ技術のための新しい材料として「TPU熱可塑性ポリウレタン材料」を開発。この新材料は、優れた衝撃吸収性、エネルギーリターン、柔軟性を発揮。自動車、工業、消費財分野に適した材料となる。

HPは新しい3Dプリントソリューションの発表に合わせ、プロダクションパートナーのグローバルコミュニティである「HP Digital Manufacturing Network」を開始。このネットワークの目的は、HPの3Dプリンティングソリューションを活用し、プラスチック製および金属製の部品を設計、製造、納品することを大々的に支援する。


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