ベンツが3Dプリンタでクラシックカー用部品を製造

メルセデス・ベンツが3Dプリント技術を活用したクラシックカー用部品の製造を開始

メルセデス・ベンツはダイムラーの研究グループと共同で、メルセデス・ベンツの一部のクラシックカー用スペアパーツを3Dプリンタで製造している。

「Future meets classic」と呼ばれる試みの中でダイムラーとメルセデス・ベンツは、クラシックカー「300 SLクーペ(W198モデルシリーズ)」「SLロードスター」他、2つのEクラス(W110とW123)とラグジュアリーモデル(W111とW112)の部品を3Dプリンタで製造。何れも、メルセデス・ベンツクラシックセンターで3Dプリントされている。


3Dプリント製「300 SLクーペ」用ミラーベース

300 SLクーペに適用される3Dプリント部品は、クロムメッキを施したアルミニウム合金製の3Dプリント・インサイド・ミラーベースで、新たに製造されるミラーベースは、現代の道路安全基準に適応するため、オリジナルの107.5mmから42.5mm延長され、後部の視界を改善するようデザインの一部が修正されている。また、300SLクーペとSLロードスター用に提供されるスパークプラグホルダーには、ポリアミド(PA12)製の3Dプリント部品を適用。

3Dプリント製プラグホルダー

Eクラス(W110とW123)とラグジュアリーモデル(W111とW112)でサンルーフを備えるモデルについては、サンルーフ用ローラーにポリアミド(PA12)製の3Dプリント部品が使用され、2018年末からGermersheimの中央倉庫を通じて、あらゆるサービスパートナーから入手することができようになる。

自動車分野においては、ドイツのスポーツカーメーカー「Porsche」のクラシック専門部門である「Porsche Classic(ポルシェクラシック)」が、スペアパーツの入手が困難なクラシックカーのスペアパーツ供給問題への解決策として3Dプリンタを活用している。
2016年以降、3Dプリント技術を用いて製造されている商用車用部品を提供するメルセデスは、部品調達が困難な旧型トラック部品などの一部車両に3Dプリント製部品の採用をはじめている。

ソース:Mercedes-Benz


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