ブガッティ世界初3Dプリント製ブレーキキャリパー開発

世界最高峰のスポーツカーBugatti Chironは世界初となる3Dプリント製ブレーキキャリパーを実装する

フォルクスワーゲン傘下で、フランスに本社を置く高級自動車メーカー「Bugatti Automobiles SAS(以下 ブガッティ)」は、世界初となる3Dプリント製ブレーキキャリパーを開発した。

世界最高級のスポーツカー「ブガッティ・ヴェイロン(Veyron)」「ブガッティ・シロン(Chiron)」をラインアップする同社は、ドイツの3Dプリンタ企業Laser Zentrum Nordと共同で、チタン素材をベースとしたメタル3Dプリント製ブレーキキャリパーを開発。
新型8ピストンモノブロックブレーキキャリパーは、世界初となる3Dプリント製で、今後数ヶ月以内にシロン(Chiron)による車両試験が開始される。

0-400-0 km/h 42秒と言う驚異的な制動力(2017年現在の世界記録)を誇るシロン(Chiron)に搭載される新型3Dプリント製ブレーキキャリバーに使用されるチタン合金(Ti 6 AI 4 V)は、主に航空宇宙産業などに利用される素材で、現在使用されている鋳造アルミニウム部品よりも遥かに優れた性能を有する部品製造を実現する。

3Dプリント技術により製造されるブレーキキャリバーは、長さ41cm×幅21cm×高さ13.6cmで、重量はわずか2.9kg。現在使用されているアルミニウム部品(4.9kg)と比較し、約40%重量を削減。

3Dプリント技術を利用することで大幅な軽量化を実現しながら、シロン(Chiron)のハイパワーに耐える1,250N/mm2の引張強度を有している。

Laser Zentrum NordとBugatti Development Departmentの共同チームは、アイデア出しから最初の3Dプリントコンポーネントの製造まで、わずか約3ヶ月という短期間でこのブレーキキャリパーを開発した。
ブガッティは、基本コンセプト、強度&剛性シミュレーション内容、設計図面などをパッケージ化しLaser Zentrum Nordに送付。データを受け取ったLaser Zentrum Nordは、プロセスのシミュレーション、サポート構造の設計、3Dプリントおよび構成要素の処理を担当。
Laser Zentrum Nordによって3Dプリント造形された部品はブガッティに送られ、実装のため最終仕上げが行われる。


ブガッティの技術開発部責任者フランク・ゴツェケ氏(左)とLaser Zentrum Nordディレクター クラウス・エメルマン(右)

この巨大な3Dプリント製ブレーキキャリバーを製作するためLaser Zentrum Nordは、400wレーザーを4台備える大型金属3Dプリンタを使用し、約45時間(レイヤ総数2,213)かけて全ての部品をプリント。
プリントを終えた部品は、初期温度700℃から100℃に落ちる炉内で熱処理が行われた後にサポートを取り除き、約11時間掛けてピストン接触面やねじ山などの機能面の輪郭を5軸フライス盤で機械加工し完成する。

ソース:ブガッティ

ブガッティ・シロン(Chiron)とは

最高出力 1500ps、最大トルク 1600Nm、最高速度 420km/h以上、0-100km/h加速 2.5秒以内、0-400-0 km/h 42秒の性能を有する世界最高峰のスーパーカーで、世界限定500台のみ販売される超高級車。ベース価格240万ユーロだが、ヴェイロン以上の人気となっている。


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