3Dプリント技術で珊瑚の定着を促進

3Dプリント技術を使用したテラコッタタイルて香港の珊瑚礁を甦らせる

香港大学の研究チームは、3Dプリントされたテラコッタタイルを利用して、大型台風で壊滅的な被害を受けた珊瑚の定着と成長をサポートするプロジェクトを展開。

同プロジェクトは、2018年9月に香港やフィリピンなどに甚大な被害をもたらした台風「平成30年台風第22号(アジア名:マンクット/Mangkhut)により、生息するサンゴの約8割が破壊された香港沖の海底で展開されている。

同海域における珊瑚を以前の状態に戻すためのプロジェクト「Reformative Coral Habitats」の一環として研究チームは、3Dプリント技術で制作される多孔質なテラコッタタイルを開発。このタイル構造は、格子状の部品と珊瑚を模した部品を組み合わせた直径65cmの構造物で、1ユニット当たりの重量が20kgとなり、個々のユニットが珊瑚の定着と成長を助けるアンカーベッドとして機能するよう設計されている。

珊瑚の成長には長い年月を要するが、この3Dプリント製タイルには珊瑚用のポケットが8つあり、表面に堆積物が沈着せず、珊瑚の窒息を防いでいる。研究チームは、亜熱帯の香港水域の水温や塩分濃度など考慮すべき条件に合わせ、、プラスチックやコンクリート材料でなく、この地域に適した粘度材料をベースとしたテラコッタタイルを開発。

水中での劣化が少なく、同海域における使用に最適な粘度材料は、60mmのノズルから1層ずつプリントされ、通常のテラコッタタイル同様焼き入れをして仕上げられる。
最初に実施された模擬環境テストでは、テラコッタタイル上に珊瑚が生息していることが確認されたため、この2ヶ月間で更に128個のテラコッタタイルを3Dプリント。研究チームは、今度2年間に渡り、珊瑚の再生を監視する。


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