持続可能性を向上させる世界初の軽量3Dプリント橋

DSM、Royal HaskoningDHV、CEADは世界初のプラスチック製3Dプリント橋を開発する

オランダ・アメルスフォールトに本社を置く国際的エンジニアリングコンサルタント会社 Royal HaskoningDHV は、Additive Manufacturing(以下 AM)専門企業 CEAD および DSM と提携。
ライフサイクルコストを削減し、持続可能性を向上させた世界初の軽量3Dプリント製繊維強化ポリマー(Fibre Reinforced Polymer:FRP)橋建設に関するプロジェクトを発表した。

3社は、ポリマー材料に関するDSMの知識とCEADの革新的な大型複合3Dプリンティング技術、Royal HaskoningDHVのエンジニアリングおよびプロジェクト管理に関する豊富な経験を統合し、新たな橋の形を提案。
デジタルソリューションを使用し建設されるこの橋は、従来の橋設計で困難だったデザインを可能にし、効率性、費用対効果を高め、市場投入までの時間を大幅に短縮可能とし、ダウンタイムによる影響を最小限に抑えることができる。またデジタル製造技術は、必要な時に必要な部品だけを生産することが可能なため、物流に伴う二酸化炭素排出量の削減にも役立ち、バリューチェーンを変革すると同時に、持続可能性を高めることができる。

橋の製造に適用されるDSMの高性能エンジニアリング・プラスチック「Arnite(PBT、PETおよびブレンド)」は、強度、柔軟性、耐久性の点で必要とする高性能特性を提供しながら、橋のような大規模な3Dプリントに対応できる数少ない素材の1つで、この材料から製造される橋は、従来のスチール製の橋と比較して寿命が長く、メンテナンス性にも優れている。

また、AM製造される橋には各種センサーが組み込まれる予定で、大気の質や騒音公害などの重要な環境側面を監視し、橋のメンテナンスを予測および最適化して安全性を確保し、橋の寿命を延ばすことができる。
橋の状況に関するリアルタイムレポートを活用することで、保守メンテナンスに必要なプロセスを改善した持続可能な新しい橋の姿を目指している。

Royal HaskoningDHVのビジネス開発マネージャーであるMaurice Kardas氏は「このパートナーシップは、私たちの社会における橋の形と機能について、パラダイムシフトをもたらします」とコメントしている。


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