オランダに設置される世界最長のコンクリート3Dプリント橋

2019年9月、オランダのアイントホーフェンに世界最長の3Dプリント製コンクリート橋が完成

オランダ人デザイナー Michiel van der Kley(ミシェル・ヴァン・デル・クレイ)は、アイントホーフェン工科大学、Rijkswaterstaat(オランダの公共事業と水管理総局)と共同で、全長29メートルとなる世界最長のコンクリート3Dプリント橋(歩行者及び自転車用)を開発。
2019年9月にオランダのヘルダーラント州にある基礎自治体ナイメーヘン市に設置される。

Photo:Michiel van der Kley

Bridge Project」と名付けられたプロジェクトは、コンクリート3Dプリント技術を用いたイノベーションと建築環境における新しい技術の適用を研究するための国家プロジェクトで、型枠を用いた従来の技法では不可能なパラメトリックソフトウェアを用いたデザインを検討し、3Dプリントによるデザインの自由度の向上や効率化された建設手法などを研究している。

長さ29メートルのコンクリート3Dプリント橋は、請負業者であるBAMと材料サプライヤーWeber Beamixが共同で設置したプリント施設Printfabriekを利用し、39個の部品に分割造形された後、組立て作業が行われ、2019年9月にライン川の下流ワール川南岸にあるナイメーヘン市内を流れる川に設置される。

3Dプリンティング技術をベースとしたデジタル設計と建設手法は、より手頃な価格で素早く耐久性のある自由度の高い構造物を生み出す方法として期待されており、欧州や中東を中心に実験的なプロジェクトが複数展開している。


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