中国は3Dプリント技術で月面基地建設を計画

中国国家航天局は3Dプリント技術と月土壌を利用した月面基地建設計画を発表

中国国家航天局(China National Space Administration:CNSA)は、建設用3Dプリント技術を利用した月面基地建設に関する計画を発表した。

2019年1月3日、人類史上初となる月の裏側に探査機「嫦娥(じょうが)4号」を着陸させたCNSAは、宇宙開発プロジェクトの一環として、月面に3Dプリント技術を利用した基地の建設を計画。これを実現するため、建設に必要な材料を月から調達する方法を研究することを発表した。

CNSAは、次のミッション(2019年末)に打上げを予定している「嫦娥 5号」を利用し、最初の月面土壌サンプル採取し地球に持ち帰る計画を進めており、2020年前後に「嫦娥 6号」「嫦娥 7号」「嫦娥 8号」と連続して探査機を送り込み、月面基地建設の実行性について必要な技術をテストを行い、複数の国で共有される共同月面基地建設の可能性を研究する。
5号機以降に打上げを予定している探査機のミッションについては、5号のパフォーマンスに従って決定を下す予定だが、6号機については月の南極からサンプルを持ち帰るためのミッションが既に用意されている。

またすでに月面に到着している「嫦娥 4号」には、月面探査車「玉兔(ぎょくと)2号」と共に、「月面マイクロ生態循環」と呼ばれる低重力下で動作する植物育成システムが搭載されているが、実験開始後すぐにジャガイモなど3種の植物が芽吹いたことを発表。各国メディアでも報道されている。

実験主任を務めるXie Gengxin教授は「この実験で映画『オデッセイ』で再現されたように、ジャガイモが月面基地での主食となり、綿花は衣服に、菜種は油になる可能性を示した」と述べている。
この実験結果を踏まえ研究が進めば、月面上に建設を予定している3Dプリント製基地内で、生活に必要な植物の育成も可能となる。

CNSAのスタッフによれば、探査機一機を月面に送るためのコストは、地下鉄1キロメートルの建設コストに匹敵すると言うが、宇宙覇権を狙う中国は、今後も国家の中核プロジェクトのひとつとして、宇宙開拓事業を推し進める。


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