Volvoは海洋汚染対策に3Dプリント技術を活用

Volvoはプラスチックゴミによる海洋汚染問題を解決するため3Dプリント護岸構造を開発

中国企業・浙江吉利控股集団の子会社であるスウェーデンの自動車メーカー「Volvo(以下 ボルボ)」は、世界の海をプラスチックゴミによる汚染から守るため、3Dプリント技術を利用した護岸開発プロジェクト「LIVING SEA WALL」をスタートした。

世界の海には、毎分単位でゴミ収集車一台分のプラスチック製ゴミが投棄されており、深刻な環境汚染問題を引き起こしている。本プロジェクトのスタート地となったオーストラリア・シドニーの海岸の半分以上は人工的に作られた護岸になっているが、そのほとんどがプラスチックゴミ汚染により劣化し、生態系に深刻なダメージを与えている。

世界のトップセーラーと最新のハイテクレーシングヨットによるレース「Volvo ocean race(ボルボ・オーシャンレース)」を主催するボルボは、世界中の海岸を清掃する「ビーチ・クリーンアップ」を展開しているが、深刻化する海洋汚染問題に対処するには、ビーチの清掃だけでは十分とは言えない状況であると提言。

そこでボルボは、海洋汚染問題を解決するための手段のひとつとして、シドニー海洋科学研究所およびリーフデザイン研究所と協力し、3Dプリンティング技術を利用した「LIVING SEA WALL」プロジェクトを立ち上げた。

このプロジェクトでは、マングローブの木の根の構造を模倣するように設計された、複雑な構造の護岸用コンクリートタイル50枚を製作。このタイルを製作するためチームは、3Dプリンティング技術を利用して成形用の原型を開発。

コンクリートをベースに成形された護岸用タイルは、既存の無機質な護岸に取り付けられ、海洋生物たちに新たな生息地を提供する。
このタイルが時間の経過と共に生物の多様性を助長し、粒子状物質や重金属などの汚染物質を吸収しろ過する有機体が育ち、長い年月を掛けて水をきれいにしてくれる。

2025年までに100万台の電気自動車を市場投入することを目標とするボルボは、更なる環境汚染対策として、2019年の終わりまでに、世界中のそのオフィス、食堂、イベン​​ト会場から、2,000万を超える使い捨てのプラスチックを排除することを発表している。


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