世界初のプラスチック製3Dプリント橋が完成

中国系企業が協力し製作した世界初のプラスチック製3Dプリント歩道橋が完成

つい先日紹介した、中国建設会社と工作機器メーカーが協力し、製作していた世界最大のプラスチック製3Dプリント歩道橋(関連記事はこちら)が、35日の製作期間を経て完成した。

世界第16位の中国大手建設会社「上海建設グループ」及び、中国の工作機器メーカー「瀋陽工作機械グループ」は、中国を拠点とするフィラメントメーカーPolymakerと協力し、世界最大のプラスチック製3Dプリント歩道橋を製作。完成した3Dプリント橋は間もなく、上海の北西に位置する、4.2平方キロメートルの面積を有する「TAOPU SMART CITY」に設置される。

TAOPU SMART CITYは、地域活性化、循環型環境構築など、IoT技術を活用したハブ都市として、上海の北西に建設される未来都市で、プロジェクト・プログラムには、160万平方メートルのホテルやオフィス、110万平方メートルの研究期間、100万平方メートルの住宅とアパート、またいくつかの文化施設と公共施設などが建設される。

ここに設置される世界最大のプラスチック製3Dプリント歩道橋は、熱、水、UVなどに耐性のある樹脂素材「アクリロニトリル・スチレン・アクリラート(ASA)」にガラス繊維を混合した高強度材料を使用し、長さ15.25メートル、幅3.8メートル、総重量5,800kgの大きさで完成。
この橋の建設には、長さ24メートル、幅4メートル、高さ1.5メートルの構築容積を有する世界最大級の3Dプリンタが使用された。

ASAとガラス繊維の混合素材から生成されたプラスチック製3Dプリント歩道橋は、1平方メートル当たり最大250kg(大人4人程度)までの負荷に耐える性能を有しており、耐用年数が約30年とされている。

完成した歩道橋は、内部構造を見せるための透明な床が追加された後、TAOPU SMART CITY内にある公園の水路上に設置される。


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