RedwireがTechshotを買収

Redwire、宇宙での製造拡大を目指しスペースバイオプリンティング企業Techshotを買収

小型衛星や宇宙船コンポーネントなどの開発を手掛ける宇宙関連企業 Adcole Space(アドコール・スペース)と Deep Space Systems(ディープ・スペース・システムズ)の統合により設立された宇宙関連企業 Redwire は、宇宙空間における製造を拡大するため、米国のスペースバイオプリンティング企業 Techshot を買収した。

Techshotが開発製造・運用する3Dバイオプリントシステム「3D BioFabrication Facility(BFF)とTechshot ADvanced Space Experiment Processor(ADSEP)」は、現在、国際宇宙ステーション(ISS)に設置されており、微小重力下で動作可能な本システムを利用して、微小重力下における繊維バイオプリントなどの研究に利用されている。


Techshotの3Dバイオプリンティングシステム

今回の買収に関する財務的な詳細は公表されていないが、同社による買収は、昨年6月に実施されたNASA傘下の米国ベンチャー MADE IN SPACE 買収に次ぐものであり、Redwireの現在の評価額は6億2,000万ドル(約708億円)を超え、近年最も急速に成長している宇宙関連のスタートアップ企業の一つとなっている。
関連記事:RedwireがMADE IN SPACEを買収


Photo : Redwire

RedwireのCEO兼社長のピーター・カンニート氏は、今回の買収について次のように述べている。「Techshotのスペースバイオプリンティングをはじめとする微小重力下で実証済みのバイオ技術ソリューションは、地球低軌道(LEO)における最も重要なイノベーションの一つであり、地球上および地球外での救命効果が期待できます。また、地球経済のために人々が宇宙で生活し、働くという我々のビジョンを大きく前進させるものです。Redwireは、Techshotチームと共に新しい未来を発明することを楽しみにしています。」


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