ICONがシリーズBで2億700万ドルを調達

ICONがシリーズBで2億700万ドルを調達、建設3Dプリントの急速な成長と需要に対応

ロボット、ソフトウェア、建築資材などの高度な建設3Dプリント技術を開発するテキサス州の建設3Dプリント企業 ICON(アイコン)は、米国の大手投資会社 Norwest Venture Partners が主導するシリーズBラウンドにおいて、2億700万ドル(約227億7000万円)の資金調達を完了したことを発表。シリーズBの投資家には、8VC、BIG-Bjarke Ingels Group、BOND、Citi、Crosstimbers、Ensemble、Fifth Wall、LENx、Moderne Ventures、Oakhouse Partners などが名を連ねており、今回の投資によりICONが調達した資金の総額は2億6600万ドル(約292億6000万円と)に達した。

2018年10月、Oakhouse Partners が主導するシードラウンドで900万ドル(約9億8800万円)を調達したICONは、2020年8月に Moderne Ventures が主導したシリーズAラウンドで3,500万ドル(約38億4000万円)を調達し、次世代の建築システムである「Vulcan」を開発。

ICONはこれまでに、米国とメキシコで20件以上の3Dプリント住宅等の構造物を提供しており、2021年初頭には米国のデベロッパー 3Strands 向けに、米国初となる3Dプリント住宅の販売に協力。関連記事:米国デベロッパーが3Dプリント住宅の販売を開始
また直近では、有人火星探査での使用を想定した3Dプリント居住施設を建設するためのシステムを開発することを目的にNASAと契約し、ジョンソン宇宙センターに実験施設を建設するなど、急速な成長を遂げている。
関連記事:NASAジョンソン宇宙センターに火星基地シミュレーターを3Dプリント

ジョンソン宇宙センターで開発中の3Dプリント居住施設シミュレーター

ICONが独自に開発した「Vulcan」テクノロジーは、従来の建設方法よりも設計自由度が高く、廃棄物を減らしながら、エネルギー効率に優れた住宅などの構造物を、より早く低コストで建設することができる。同社が開発中の新型「Vulcan」システムは、住宅の大量3Dプリントに対応するため再設計されたもので、従来の同社製「Vulcan」3Dプリンタと比較して、最大1.5倍の構造物(3,000平方フィート相当)の住宅や構造物を、2倍の速さで3Dプリントすることができる。


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