NASAジョンソン宇宙センターに火星基地シミュレーターを3Dプリント

ICONがNASAの火星探査プロジェクトのシミュレーション用に居住区を3Dプリント

テキサス州オースティンに拠点を置く建設用3Dプリント専門企業 ICON は、将来的に有人火星探査に使用される予定の3Dプリント居住施設のシミュレーター建設に関する契約をNASAと締結。ジョンソン宇宙センターで建設を開始した。

ジョンソン宇宙センターで建設を開始した Mars Dune Alpha

「Mars Dune Alpha(マーズ・デューン・アルファ)」と名付けられた1,700平方フィートの構造物は、ICONの大型建設用3Dプリンタ「Vulcan」3Dプリンタを使用してプリントされ、テキサス州ヒューストンにあるNASAの有人宇宙飛行訓練および研究施設であるジョンソン・スペース・センターでの長期的なミッション・シミュレーションに投入される。NASAは、今後3年間の実地試験を通じて、将来の宇宙ミッションにおける栄養システムの有効性と、宇宙飛行士が火星の過酷な環境下に長期間晒された場合の身体的・行動的影響を評価するとしている。

月や火星における将来の宇宙探査用居住地は、現地で調達可能な材料(固体の岩石の表面をおおう軟らかい堆積層/レゴリス)と3Dプリント技術を用いて建設することで、大量の建築資材を繰り返し打ち上げる必要がなくなり、大幅なコストの削減に繋がる。

独自のLavacrete材料を押し出すICONのバルカン3Dプリンタ

建築事務所 Bjarke Ingels Group(BIG)が設計したマーズ・デューン・アルファは、宇宙飛行士が火星の地表で体験するであろう生活を再現するため、3Dプリント技術を用いて構築されている。ICONによれば、火星基地をシミュレートしたこの構造物は、アーチ状のシェル構造によって垂直方向に分割された天井の高さを変えることで、それぞれのエリアで乗組員に「ユニークな体験」を提供し、空間の単調さや疲労感を避けることができるという。内部は4つの個室、ワークステーション、医療ステーション、食料栽培スペースがあり、その間に共有の居住スペースが設けられる予定で、照明、温度、音響のコントロールや可動式の家具を備えており、宇宙飛行士が自分の家のように自由に使うことができるようになっている。


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