3Dプリントシステムを備えた世界最大の人工衛星製造工場

テラン・オービタル、フロリダに3億ドル規模の人工衛星製造工場を建設

カリフォルニア州アーバインに拠点を置くナノテクノロジーと超小型衛星開発企業 Terran Orbital(以下 テラン・オービタル)は、フロリダ航空宇宙開発局(以下 スペース・フロリダ)と共同で、約3億ドルを投じて、フロリダ半島東岸にあるメリット島のNASAシャトル着陸施設「LLF(Launch and Landing Facility)」近くに、世界最大の商業宇宙施設を建設することを発表した。

3億ドルを投じて建設されるこの施設は、660,000平方フィートの広さを持つ世界最大の「インダストリー4.0」製造施設で、人工知能(AI)が制御するサプライチェーンと最新の3Dプリント技術が導入され、人工衛星用の高品質で高度な3Dプリント回路基板や複雑な電子機器など、年間数千種類の人工衛星用部品や宇宙船用部品などを製造する。

テラン・オービタルはこの最新鋭の施設により、軍事、民間、商業航空宇宙分野の顧客にエンド・ツー・エンドの衛星サービスを提供することが可能となる。同社は、衛星の設計・製造、打上げ計画、ミッション運用、軌道上でのサポートを顧客に提供しており、最先端の地球観測コンステレーションも開発しているという。

大西洋と赤道に近くロケット打ち上げに適した同地域には、NASAフロリダ本部の他、複数の航空宇宙関連3Dプリンティング企業が拠点を構えており、昨年、航空宇宙関連のコングロマリットである Redwire に買収された Made In Space や、ロケット推進のスタートアップで、3Dプリントされた固体燃料棒で駆動する先進的なロケット推進システムを開発する Firehawk Aerospace などもここを拠点に事業を展開している。
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カスタマイズ性に優れたFirehawk Aerospaceの3Dプリント推進システム

航空宇宙の研究と探査におけるフロリダ州のリーダーとしての地位を強化するため設立されたスペース・フロリダは、テラン・オービタルの新施設建設を支援。同施設は、2025年末までに平均賃金84,000ドルで約2,100人の新規雇用の創出を予定している。


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