オランダ人夫妻が欧州初の3Dプリント住宅に入居

欧州初、オランダ人夫妻が建築要件を満たした3Dプリント住宅「Project Milestone」へ入居

オランダのアイントホーフェン郊外のボスライク地区にあるベアトリックス運河沿いの土地で進行中の3Dプリント住宅開発プロジェクト「Project Milestone」の一環として建築された最初の住宅に、オランダ人夫妻が住居することが発表された。

今回入居が発表された3Dプリント住宅は、アイントホーフェン工科大学Van Wijnenサンゴバン・ウェーバー・ビーミックスVesteda、アイントホーフェン市、Witteveen + Bosが共同で行っている建設・イノベーションプロジェクト「Project Milestone」としての一環として、建設会社のサンゴバン・ウェーバー・ビーミックスが設計した5棟の住宅のうちの1棟目で、オランダの厳しい建築要件をすべて満たしている。

1階平屋建て床面積94平方メートルの3Dプリント住宅には、リビング、2つの寝室があり、工場で3Dプリントされた24個のコンクリートパーツから構成されており、現場にトラックで運ばれ組立てられた。

今回この住宅に住むことが決まったのは、アムステルダムに住む元ショップ店員Elize Lutz(70歳)とHarrie Dekkers(67歳)夫妻で、つい最近この家の鍵(デジタルキーアプリ)を受け取った。夫妻はこの家について「美しいバンカーのような雰囲気で、とても安心感があります。」語っている。

昨今、フランス、アメリカ、中東など、世界各地で住宅供給不足を解消するための有効な手段として、3Dプリント技術を利用した住宅建設プロジェクトが広がっており、今回発表されたこの住宅は、欧州初の合法的に居住可能な物件で、オフィスビルなどを除くと世界で4番目の事例となる。


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