- 2019-3-25
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ミュンヘン工科大学はドイツ博物館の新しい顔となる巨大な3Dプリント製ファサードを開発
ミュンヘン工科大学(TUM)の研究者Moritz Mungenast准教授は、建築設計事務所David Wolferstetter Architektur(DWA)と提携し、実用性のある3Dプリント製ファサードを研究。この研究により実用性が確認された3Dプリント製ファサードは、ドイツのミュンヘンにある技術・科学の国立博物館「ドイツ博物館」の新しい入り口として使用することを計画している。
研究チームは現在、ミュンヘン工科大学の敷地内で、幅60センチメートル×高さ1メートルのポリカーボネート製3Dプリントパネルを使用し、1年に及ぶ耐紫外線と温度耐性の試験を行っている。
3Dプリント製パネルは、断熱、換気および音響効果の最適化のために設計された波状の形をしており、隆起した内部を空気で満たし、通気、断熱、遮光など様々な機能が統合されている。
透明なプラスチックから造られるファサードは、コンクリートブロックよりも滑らかで耐候性があり、高価なセンサーや制御プログラム、モーターなどを必要とせず、換気、遮光、空調などの機能を提供できるよう内部に特殊な設計構造を採用している。
研究チームは、schmidt-schicketanz und partner(SSP)率いる美術館改装プロジェクトに合わせ、テストからフィードバックされた情報を元に実用性のあるファサードを設計。ドイツ美術館の新しい入口として機能させる予定のファサードは、リサイクルPETGプラスチック材料から造られる幅1メートル×高さ1メートル、厚さ6〜8センチ、重量10~15kgの3Dプリント製パネルを組合せた物で、完成時のサイズが全長約45メートル×高さ15メートル、総重量8000から12,000kgと、3Dプリント製の構造物としては過去に例のない巨大な物となる。
研究チームは長期的な目標として、この3Dプリント製ファサードを、美術館、図書館、ショッピングセンターなどの大型施設に組み込むことを計画している。
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