- 2020-10-11
- 最新情報
- 3DPrinting, 3Dスキャン, 3Dプリンティング, 3Dモデリング, Art, Education, smithsonian, アート, 教材, 教育, 美術, 美術館
スコットランドの公的機関が3Dプリント技術を用いて新石器時代の犬の頭部を再現
スコットランドの歴史的環境を調査、ケアし促進するために設立された同国の公的機関 Historic Environment Scotland(以下 HES)は、 3Dプリントなどの最新の3D技術を利用して、新石器時代の犬の頭部を復元した。
最新のデジタル技術から復元された犬の頭部は、スコットランドのオークニー諸島の本島であるメインランドにある新石器時代の埋葬用モニュメント「Cuween Hill Chambered Cairn」で発掘された犬の頭蓋骨(スコットランド国立博物館収蔵品)を元に復元されている。
1901年に発掘された犬の頭蓋骨は、エジンバラ大学ロイヤル(ディック)獣医学校のスタッフによってCTスキャンされた後、HESのデジタル・ドキュメンテーション・チームによって3Dプリントされた。3Dプリントされた頭蓋骨は、法医学アーティストであるエイミー・ソーントンの手によってリアルな復元モデルとして完成し、石器時代の犬がどのような姿をしていたかを明らかにした。
3Dプリントされた犬の頭蓋骨は、粘土を使った伝統的な方法で成形された後にシリコンで鋳造し、犬の体毛で覆って仕上げられている。
このプロジェクトは、オークニー地域にある新石器時代の墓から発見されたものに命を吹き込むため、3Dプリントや3Dスキャンの最新技術を使用する取り組みの一環として展開されており、過去には「Open Heritage」プロジェクトとして、3Dレーザースキャンを使った史跡の3Dモデルを生成し、Google Arts & Cultureプラットフォーム上で探索できるよう構築している。
関連記事
- スミソニアン博物館、所蔵品データを無料公開
- 3Dプリント技術で有名絵画を実写化
- 文化遺産に直接触れる3Dプリントレプリカ
- 3Dプリント盆栽「GRID−BONSAI」
- 3Dプリント製実物大マンモスが完成
- マットな質感で研磨加工性に優れたフィラメント「MODELA:PLA」
- 導電性フィラメント『Conductive』再販開始のお知らせ
- ナノダイヤモンド配合フィラメント「uDiamond PLA」販売開始
- 抗菌作用フィラメント『MD Flex』販売開始
- 世界初の3Dプリント製灌漑グリーンウォール
- 3Dプリンタで米国起業家等を神話上の人物として再現
- 世界初の3Dプリントバイオリアクター
- シカゴ美術館世界的名画52000点のデータを無料公開
- 3Dプリント技術で造られた実物大マンモス骨格
- 文化遺産に直接触れる3Dプリントレプリカ
- Wikimedia Commonsが3Dモデルのアップロードに対応
- 3DプリントとAIで超リアルな名画の複製を生成
- ISILに破壊された歴史的建造物を3Dプリント技術で再現
- シカゴ美術館世界的名画52000点のデータを無料公開
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp