究極の3Dプリントランニングシューズ「FUTURECRAFT.STRUNG」

アスリートデータに基づいた革新的テキスタイル技術採用の3Dプリントランニングシューズ「FUTURECRAFT.STRUNG」

3Dプリンタメーカー Carbon と協力し、3Dプリント製ミッドソールを備えたスニーカー「Futurecraft」シリーズをラインアップする adidas(アディダス)は、アスリートデータのコード化、3Dプリント、ロボット工学を融合させた革新的テキスタイル技術「STRUNG(ストラング)」を用いた、スポーツ業界初の3Dプリントランニングシューズ『FUTURECRAFT.STRUNG(フューチャークラフト ストラング)』を発表した。

「STRUNG」は、アスリートとフットウェアのパフォーマンスをさらに向上させるべく adidas が独自に開発した革新的なテキスタイル技術で、一本一本の糸がアスリートのデータに基づいて個別に選別され、データマッピングによってあらゆる方向に緻密に配置されることで、滑らかで軽い繭に包まれているような履き心地のアッパーを形成。また、足の解剖学に基づいて数千本もの高精度に製造された糸を組み合わせることで、必要な箇所に必要なサポート、屈曲性・柔軟性、通気性、快適性をアスリートに提供。さらに素材の無駄を省き廃棄物を軽減することで、パフォーマンスや快適性を高めるだけでなく、よりサステナブルな製造を実現している。

このプロセスでは、異なる特性の糸を一本ずつマッピングしてプログラミングすることが可能であり、STRUNGマシンはあらゆる方向に糸をプログラミングし、それらを組み合わせ、継ぎ目のない一枚のアッパー上に異なるパフォーマンスゾーンを構築する。例えば、かかと部分のグリップ力を高めるため、より強い赤色の糸を使用したり、前足部の柔軟性を高めるため、より柔らかい黄色の糸を使用するなど、その複雑な構造を視覚的にも確認することができる。

究極の3Dプリントランニングシューズとなる「FUTURECRAFT.STRUNG」は、昨年同社が発表した「Futurecraft Loop」テクノロジーをベースとした、完全に再利用可能な熱可塑性ポリウレタン(TPU)素材を使用。

 

FUTURECRAFT. STRUNG のクリエーションプロセス

  1. インテリジェンスエンジンを用いたデータ分析
    アディダス独自のアスリートインテリジェンスエンジンを用いて、ランナーのパフォーマンスに影響を与えるさまざまな要素に基づくデータを分析。 フォースプレートから、高速3Dモーションキャプチャー、汗と熱のマッピング、動作やパフォーマンスのデータに至るまで、ランニングそのものだけでなく、アスリートの体験に影響を与えるあらゆるデータを活用。
  2. クリエーションチームによる分析とプログラミング
    パフォーマンスエンジンのデータは、スポーツ科学者、エンジニア、プロダクトデザイナーから成るチームによって分析され、その結果をSTRUNG独自のソフトウェアによってプログラミング。一本一本の糸に対して、データを物理的デザインへとマッピング。
  3. アッパークリエーション
    必要に応じた異なる繊維特性をプログラミングし、それらを多方向に配置する技術により、シューズの必要な箇所に強度と柔軟性をもたらしたアッパーを形成。数千本もの高精度に製作された糸を組み合わせることで、滑らかで軽量な素材が繭のように足を包み込む。こうして形成されたSTRUNGのアッパーは、完全にコード化された「ADIDAS 4D」の3Dプリント製ミッドソールと組み合わさることで、軽い履き心地と自由な動きを実現。また、素材や層の無駄を省くことによって快適性を高めるだけでなく、少ない材料でアッパーを作成できるため、よりサステナブルな製品として提供される。

3Dプリントランニングシューズ「STRUNG」はプロトタイプのため市販化されないが、アディダスは将来的に様々なスポーツやランナーのプロファイルに対応した「STRUNG」の新シリーズを開発することを目指しており、2022年初頭の発売を予定している。


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