3Dプリント技術で造られた実物大マンモス骨格

ベルギー王立自然史博物館は3Dプリント技術で生まれ変わった完全なマンモス骨格を展示

ベルギーに本社を置く3Dプリンティングソリューション専門企業マテリアライズ(Materialsize)は、3Dプリント技術を利用して実物大の完全なマンモス骨格モデルを製造した。

「Lier mammoth」と名付けられたこのマンモス骨格は、1860年にベルギー・リールで発掘された物で、現在ブリュッセルにあるベルギー王立自然科学研究所に保管されている。

マテリアライズ社は博物館と連携し、保管されている骨格標本を構成する320個すべてのパーツを3Dスキャンし、デジタルデータ化。しかし、3Dスキャンによって生成されるデータはそのままでは3Dプリントに適さないため、マテリアライズのエンジニアチームは、Magicsソフトウェア使い3Dプリントに適したデータへとブラッシュアップ。
また、150年前に構成された骨格標本には幾つかの間違いがあったため、これらを修正し骨格全体がより正しく構成されるよう内部のマウント構造なども開発した。

完成した3Dデータは、造形エリア220x70x80cmを有する同社開発の超大型SLA方式3Dプリンタを使用し、約一ヶ月掛けてマンモスの骨格モデルを3Dプリントした。

プリントを終えた造形物は、研磨仕上げや塗装作業などの仕上げ工程を経て正確に組立てられ、2018年10月から同博物館にて一般公開される。


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