ダイムラーバス、3Dプリント製スペアパーツの使用を拡大

ダイムラーの子会社がSintratecの3Dプリントシステムを導入しバス用スペアパーツ生産を拡大

ドイツの多国籍自動車メーカー Daimler AG(以下 ダイムラー)は、スイスの3Dプリンタメーカー Sintratec とのパートナーシップを発表。Sintratecの3Dプリントシステムを使用して、ダイムラーバス用スペアパーツの生産体制を強化する。

ダイムラーは、ヨーロッパ最大の同社子会社 EvoBus GmbH の生産拠点にSintratecのプロフェッショナル向けSLS方式3Dプリンタソリューション「Sintratec S2」を設置し、同社のスペアパーツ供給能力を拡大する。
ダイムラーは、既に780を超える車両用コンポーネントを3Dプリントし、現在150を超える交換部品の検証を行っている。今回新たに導入される「Sintratec S2」によりEvoBus GmbHは、顧客のニーズに迅速に対応した柔軟で経済的なサービスを提供し、物流コストを削減する。

シュツットガルトに本社を置くダイムラーは、多くの自動車、バス、トラック、オートバイ等のブランドを所有し、2016年以降さまざまな部門や子会社を通じて3Dプリンティングを実装し続けており、2017年に最初の金属3Dプリントスペアパーツの生産を発表し、次いでSLS3Dプリント技術を使用したオンデマンドスペアパーツの3Dプリントを開始。
関連記事:ダイムラー・バスは3Dプリンタで部品製造


Photo:Sintratec

2018年にリリースされた「Sintratec S2」は、生産から後処理までのプロセスチェーン全体をカバーするモジュラーシステムで、マテリアルコアユニット、マテリアルハンドリングステーション、ブラストステーション、ポリッシングステーションから構成されている。システムは、これらのユニットを組み合わせることで、3Dプリントされた部品をクリーンで安全に後処理可能となる。

ダイムラーバスは、3Dプリントシステムを活用とした最初のサービス拠点を2020年までに設立を予定している。


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