ダイムラー・バスは3Dプリンタで部品製造

ダイムラー・バスは3Dプリンタで製造された部品を同グループのバスブランドへ供給する

ドイツの自動車メーカー ダイムラー(Daimler AG)グループであるダイムラー・バス(Daimler Buses)は、メルセデス・ベンツと傘下のバスブランド Setra(ゼトラ)に対し、実装される小ロットのカスタマイズ部品と、スペアパーツの製造に3Dプリンタを利用している。

バス事業では、事業者の運用環境により異なるカスタム部品の供給が必要となる場合があるが、従来の部品製造プロセスでは、それらの要望に柔軟に対応することが困難であった。
しかし、一個単位から部品製造が可能な3Dプリンタを活用することで、顧客毎に異なる細かな要望にも短期間で応えることが可能となっている。


運転席に設置された3Dプリント製カスタム部品 (image:Daimler AG)

同社はこれまで、顧客からの要望に応え780個以上のカスタマイズ部品を3Dプリンタで製造しており、現在150個以上の部品の追加検証をおこなっている。

3Dプリントされた部品(紙幣ポケット)の拡大

昨夏アップした記事「メルセデスはトラック部品製造に3Dプリンターを活用」でも伝えた通り、ダイムラー・トラックは既にスペアパーツの生産に3Dプリンタの活用を開始しているが、ダイムラー・バスも同様に、世界中の生産工場に3Dプリンタを設置し、カスタマイズ部品やスペアパーツ、治工具などの供給を計画している。

ローカル環境下に設置された3Dプリンタで部品を供給することで、長距離輸送に伴う費用や関税など、物流に関するコストの大幅な削減を目指している。

また、3Dプロンタを利用し製造される部品には「在庫」という概念がないため、交換部品の保管に必要な物理的なスペース(関連する運営費含)の削減と、永久的な部品供給が可能となる。

実用化が本格化してきた3Dプリント技術
欧米各国の自動車産業、航空宇宙産業では、3Dプリンタ部品の実用化が加速度を増して広がりつつある。
ダイムラーと同じドイツに拠点を置く鉄道会社Deutsche Bahnが、3Dプリント技術による鉄道車両部品の製造規模を拡大することを発表するなど(関連記事はこちら)、欧米とUAEなど一部の中東地域によって本格的な採用がはじまっている。
このような潮流に、日本企業がどう反応し変化をもたらすのか注目したい。


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