インドの建設会社が同国初の3Dプリントビルを建設

インド最大の建設会社が建設用3Dプリントシステムで同国初の2階建て3Dプリントビルを建設

先端資本財の製造と建設系コングロマリットである Larsen & Toubro の建設部門で、インド最大の建設会社 Larsen & Toubro Construction(以下 L&T)は、インド初となる2階建て3Dプリントビルを完成させた。

L&T は、独自に開発したコンクリート混合材料と、建設用大型3Dプリントシステムメーカー COBOD の建設用大型3Dプリントシステムを利用して、チェンナイ市近郊にある同社のカンチプラム施設に、床面積65m²の2階建てビルを3Dプリント。同国初となるこの2階建て3Dプリントビルは、着工から僅か106時間で完成した。

インドは政府は、「ハウジング・フォー・オール(全ての人に家を)」政策の下、2024年までに約6000万戸の住宅を国民に提供することを計画。このプロジェクトは、多くの雇用を創出し、国内総生産(GDP)を押し上げることを目標に掲げている。との試算を示した。L&T は、建設3Dプリント技術が生産性を向上させ、地域全体の住宅建築品質を向上させることにつながると確信している。

COBOD の創設者でありマネージングディレクターであるHenrik Lund-Nielsen氏は「L&Tのプロジェクトは、我々の業界にとって大きな一歩を踏み出したことを示しています。従来型の建設会社が、3Dプリンティングを活用するケースが増えていることを示すだけでなく、L&T自身が開発したコンクリート材料を3Dプリンティングすることで、さらなるコスト削減につながるという意味でも重要なことです。L&Tが3Dプリント可能なコンクリートを開発し、建物に水平・垂直一体型の補強材を適用したことに感銘を受けました。」と述べている。


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