オランダのデザインスタジオが4000枚のタイルを3Dプリント

伝統技術を活かした建設プロジェクトのために3Dプリントされた4000枚のセラミックタイル

オランダの港湾都市ロッテルダムに拠点を置く建設デザインスタジオ Studio RAP は、大規模な都市再開発プロジェクトの一環として、建築物に設置する4,000枚のセラミック3Dプリントタイルを製作した。

建築家、デザイナー、ロボット工学者、プログラマー、研究者から構成されている Studio RAP は、オランダの歴史的都市デルフトおよび近隣地域で16世紀から生産されている陶器「デルフト陶器(Delft Blue)」の装飾性とデザインの語彙を再解釈して、3Dプリントなどの先進的な技術、新たなデザイン、職人技を融合し、21世紀の陶磁器と装飾品の建築的な可能性を表現するためのプロジェクト「New Delft Blue」の一環として「PoortMeesters」ビルの中庭へのアプローチに適用する4,000枚のセラミック3Dプリントタイルを製作。

PoortMeesters の緑豊かな中庭へのアプローチに設置される門は、幅4メートル、高さ8メートル、奥行き12メートルの大きな構造物で、デルフトブルーの磁器と周囲の運河とのつながりを反映した深いブルーに彩色されている。

最大オーバーハング、幅、高さ、奥行き、収縮の制約、内部支持構造など、特定の製造上の制約を考慮した独自のアルゴリズムから設計された3Dプリントタイルは、青い釉薬が溜まった部分(凹部)と白焼き部分(凸部)のコントラストを活かした現代的でユニークなデザインのセラミックタイルとなっている。

セラミックは、砂漠や海のような腐食性の高い環境でも高い耐久性を発揮する高品質の材料として活用されている。


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