3Dプリンタで手作りしたランボルギーニ・アヴェンタドール

自宅にある安価な3Dプリンタでランボルギーニ・アヴェンタドールを制作する親子

3Dプリント愛好家で物理学者のスターリング・バッカス氏は、自身の息子と一緒に、自宅にあるデスクトップ3Dプリンタを使用して、ランボルギーニ・アヴェンタドールを手造りしている。


All image:3D Car Printing @lasersterling

バッカス氏は、当時11歳の息子とプレイしたレーシングビデオゲーム「Forza Horizo​​n 3」をきっかけに、ランボルギーニ・アヴェンタドールに一目惚れ。しかし、数千万円のアヴェンタドールを入手することは現実的でないと考えた氏は、息子へのSTEAM教育の一環として、CNCやウォータージェット切断機、3Dプリンタなど多くのツールを使用し、自宅ガレージでアヴェンタドールの制作に着手。

7年程前から仕事で3Dプリンタを使用してきたバッカス氏は、自宅に用意したデスクトップタイプ3Dプリンタ「Creality CR-10S」「Creality CR-105S」「QIDI Xpro」を使い、仕事終わりの1時間、息子と一緒にアヴェンタドールを手造りし、この1年4ヵ月間にほぼ完ぺきに近いアヴェンタドールの外装を仕上た。

バッカス氏は、オンラインから入手したアヴェンタドールの3DモデルをSoildWorksで調整し、3Dプリントに適したデータへと変換。YouTubeを見て学んだ3Dプリント部品のカーボンファイバーカプセル化方法を適用するため、各プリンタで出力できるサイズにデータを分割し造形を開始。

コルベットエンジンとケネディエンジニアリングの駆動系キットを納めるフレームを覆うボディパネル、ヘッドライト、テールライト、内装部品、通気孔はPLA材料で分割出力された後に組み立てられ、カーボンファイバーで覆って強度をアップ。カーボンで覆うことができない部品には、ASA、ABS、PETG材料を使用し、ここまでに計220本以上のスプールを消費した。

バッカス氏はこれまでに約2万ドルを投資してアヴェンタドールを制作しているが、3Dプリンタを使って制作されたこの車は、著作権問題を引き起こ可能性がある。バッカス氏は今後、各地で開催される自動車ショーへの参加や、地元の学校で開催されるSTEAM教育イベントで実車展示及びプレゼンテーションを行うことを計画している。


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