三井化学と名古屋大学が3Dマスクを開発

名古屋大学と三井化学が共同開発した多機能国産3次元マスクがローンチ

三井化学が、名古屋大学大学院工学研究科の堀 克敏教授と、名古屋大学発ベンチャー フレンドマイクローブ の3者で開発中の、3Dプリンタを活用した再使用可能な新規マスク「θ(シータ)」が完成。クラウドファンディング Makuake からローンチした。

「θ(シータ)」は、再使用するマスク本体と、使い捨てのフィルターからなり、三井化学は、フィルター用の交換用不織布を提供。両者との検討を重ね、マスク本体との最適化を図ることで、従来のマスク性能を維持しながらも使い捨てになる不織布使用量を従来品の1/10に削減することに成功した。

 

新規マスクの特徴

  1. マスク本体は再使用可能な樹脂製であり、洗浄など衛生管理が簡易である
  2. 本体が樹脂製のため、使い捨てになる不織布使用量は従来の1/10に削減
  3. 3次元設計により、皮膚への接触面積が少なく、装着時の蒸れや化粧転写が少ない
  4. 樹脂の着色により、カラーバリエーションを揃え、ファッション性にも考慮した
  5. 着脱部位の構造に工夫し簡単に首から下げられ、一時的な脱着時の衛生面も確保できる

 

環境にも優しいマスクを

今回のコロナウイルス禍で世界的にマスクの需要は増加し、それに伴い使い捨てマスクのごみ問題も顕在化。「θ(シータ)」は、本体が生分解性樹脂(PLA)で出来ており、再使用が可能なうえ、使い捨てになる不織布の使用量も従来品の1/10で済むなど、環境にも配慮している。

今後の展開

「θ(シータ)」は、フレンドマイクローブより、2020年8月7日からクラウドファンディング Makuake を通じ、先行予約販売の受付を開始する。また同社は、以前よりマスクの件で相談を受けていた愛知県みよし市にマスクを寄贈することを決定し、同じ8月7日にマスクの贈呈式を行う。


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