セラミックAM市場は2030年に34億ドルに成長

調査会社3dpbm Researchは、セラミックAM市場が2020年の1億5400万ドルから2030年に34億ドルに成長すると予測

世界のアディティブマニュファクチャリング(以下 AM)業界で進行中の市場動向を追跡および分析する米国の市場調査会社 3dpbm Research は、最新のレポートで、世界のセラミックAM市場は2020年の1億5400万ドル(約167億4千万円)から、2030年に34億ドル(約3,800億円)へ大幅に成長すると発表した。

3dpbm Researchは、2021年の第2四半期と第3四半期の期間、96社を対象に6,000点以上のデータを用いた包括的な分析と予測を行い、セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング分野に関する最新のレポート「Ceramic AM Market Opportunities and Trends 2020-2030」を発表。

3dpbmが特定した4つの主要セグメント(複合材料、金属、ポリマー、セラミック)の中で、セラミックはAM業界の中で最も小さい材料セグメントとされているが、今回実施された過去最大級の調査では、3dpbm独自のインデックス(検証済みAM企業の世界最大のディレクトリで、現在6,012社が登録されている)を活用して、セラミックAMに投資する96社を特定し、セラミックAM市場とその主要セグメントであるハードウェア、材料、サービス全体を網羅。 この市場調査のデータセットは、合計で6,000以上のデータポイントで構成されており、現在のセラミックAM世界市場の最も正確なスナップショットの1つとなっている。

本レポートで取り上げた主要企業およびベンチャー企業には、10dim Tech、3D Potter、3DCeram、Admatec、Alumina Systems、AON、Bosch Advanced Ceramics、Cerhum、DWS、EASYMFG、EnvisionTEC, ExOne、Formatec、Hetitec、HumTown Additive、iLaser、京セラファインセラミックス、Lithoz、Nanoe、nScrypt、Prodways、Steinbach、Tethon 3D、VormVrij、voxeljet、WASP、WZR、XJet、Ziproなどが含まれる。また、本レポートでは、AMを活用した主要な砂型鋳造企業に対しても初めて包括的な調査を行っている。

セラミックAM市場レポートより

  • セラミックAMハードウェアは、従来のセラミックAMと技術的なセラミックAMの両方の成長を牽引しているが、現在のところ、関連するグローバルな事業者はほんの一握りしか現れていない。
  • すべてのセラミックAMハードウェアは、セラミック粒子を結合して3次元物体を形成し、炉の中で焼結するプロセスに基づいている。
  • 伝統的なセラミック材料と技術的なセラミック材料の両方のバインダージェッティングを専門とする ExOne が、現在の市場全体のリーダーである(同社は本レポート執筆中に Desktop Metal に買収された)。また Voxeljet も、伝統的なセラミックAMの分野における主要なプレーヤーである。
    関連記事:Desktop MetalがExOneを買収
  • 現在のセラミックAM分野のトレンドは、技術的なセラミック部品を製造するためのステレオリソグラフィシステムで、より大きく、より速く、より高い生産性を持つシステムへと進化していることである。この分野の技術的および市場的リーダーは Lithoz3DCeram である。
  • 予測期間中、ハードウェアは最大の収益分野から、AMサービスを上回る第2の収益機会になると考えられる。

3DFS id.artsで販売中のセラミック樹脂材料「硬質セラミック樹脂(Rigid Ceramic Resin)

セラミックレジン発売開始

3Dプリンタ用材料専門ショップ 3DFS id.arts では、385~420nmの範囲に対応した光造形方式(SLA、DLP、LCD/MSLA)3Dプリンタと互換性がある高強度なセラミック樹脂材料「硬質セラミック樹脂(Rigid Ceramic Resin)」の販売を開始しました。


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