粘土で3Dプリントされた食品保存容器で食品の鮮度を保つ

スタイリッシュな3Dプリントセラミック保存容器で食品の鮮度をキープ

ドイツ人デザイナー Lea Randebrock は、食品廃棄の問題を解決する手段のひとつとして、3Dプリンタと粘土材料を使ったスタイリッシュな食品保管ソリューションを開発した。

世界中で飢えに苦しむ人々が約8億人いる一方で、国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界では年間13億トンもの食品が廃棄されており、その量は世界中の何百万人もの飢えた人々を養うのに十分な量とされている。この廃棄物の大部分は産業レベルで発生しているが、食糧事情が豊かな国の一般家庭レベルでも廃棄される食品の量は少なくない。

「The Clay Pantry」と名付けられたこのコレクションは、一般家庭で消費される予定の果物や野菜の寿命を延ばすためのコンパクトでスタイリッシュな3Dプリントソリューションで、伝統的な保存方法からインスピレーションを得ており、現代の生活シーンに応用するため3Dプリント技術が活用されている。

同コレクションは、粘土材料用に改良された3Dプリンタと粘土を使って作られた一連のオブジェクトで構成されており、そのコレクションの中には「The Root Stool」「The Fruit Shelf」「The Tempered Box」と呼ばれるユニークな作品も含まれ、収納物の内容に応じてデザインされている。例えば「The Root Stool」は、根菜類の保管に適した、乾燥して暗い空間を有しており、「The Tempered Box」は、湿度が高く涼しい環境を必要とする野菜に適している。

ミニマルでスタイリッシュな3Dプリントオブジェクトは、デザイン性だけでなく機能的にも優れている。オブジェクトは、多孔質のテラコッタ素材を通して水が蒸発することで冷えるよう設計されており、生きた植物のように機能させるため、定期的に水を与える必要がある。


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