- 2019-3-24
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スウィンバーン工科大学、ロボットと3Dプリンタを使用して自動車部品修理の自動化を研究
オーストラリアのメルボルンにあるスウィンバーン工科大学は、シドニーに本拠を置く産業用オートメーション会社Tradiebot Industriesおよび自動車用アフターケアサービス会社AMA Groupと共同で、ロボットアームと3Dプリンタを利用した自動車部品の自動修理交換プロセスを開発。
この3Dプリントプロセスは、オーストラリアの製造業変革(Industry 4.0)を推進するため、オーストラリア政府によって設立された非営利の独立した共同研究センター(Innovative Manufacturing Cooperative Research Centre:IMCRC)から支援を受け進めらている「Repairbot」プロジェクトの一環として、自動車用の自動3Dプリンティング自動車修理サービスのためのプロセスを開発。このプロセスは、損傷した自動車部品をより低コストに短時間で修理するための商業向けサービスとしての提供を目指している。
今回発表された自動3Dプリンティング自動車修理サービスプロセスは、スウィンバーン工科大学のロボット工学チームによってカスタマイズされたロボットアームと、固定された3Dプリントヘッドを利用し、ヘッドライトのハウジングに、サポート構造を必要としない複雑な形の交換用ラグを直接3Dプリントしている。
このラグプリントを成功させるため研究者等は、専用のポリプロピレン複合材料を開発。この材料は、自動車部品に必要な品質基準を満たすだけでなく、3Dプリント用ポリプロピレンに要求される特性を備えており、ロボットソリューションと新材料による自動3Dプリンティングプロセス開発の成功につながったとしている。
BMW、メルセデス、フォルクスワーゲンなどの大手欧州自動車メーカーは現在、自社の自動車部品製造にAdditive Manufacturing(3Dプリンティング)技術の活用を拡大(関連記事)しており、自動車産業における3Dプリント製最終用途部品製造におけるコスト削減と、従来の機械加工プロセスよりも効率化されたプロセスの開発を進めている。これらは自動車業界のみでなく、防衛を含む航空宇宙産業など、他業界からも大きな注目を集めている。
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