世界初の3Dプリント製フローティングハウスが完成

チェコ共和国で建設中だった3Dプリント製フローティングハウスが完成

チェコ共和国の建築スタジオ Scoolpt と同国の彫刻家 ミハエル・トルパック(michal trpak)および建築協会 Stavebni sporitelna Ceske sporitelny(Buřinka)が共同開発した世界初の3Dプリント製フローティングハウス「Prvok od Burinky(Protozoon)」が完成。
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2020年6月に着工した3Dプリント製フローティングハウスは、キッチン、ベッドルーム、バスルームを備えた34平方メートルの構造物で、キッチンと寝室の棚に樹齢6,000年のオーク材を使用するなどインテリアにも拘っており、高品質な照明、チタン製浴室蛇口などの小物もオーダーメイドで造られている。その他の設備として、循環式シャワー、特殊灌漑システムを備えた緑化屋根、床暖房などを備えている。

32時間掛けて3Dプリントされたコンクリート部分の重さは約20トンで、構造物全体を合わせると30トン以上になる。3Dプリントを終えた構造物は、コンクリートの養生や内装仕上げ、装飾などに約2ヶ月を要したと報告されている。

チェコ共和国南部の都市チェスケー・ブジェヨヴィツェの加工工場でプリントされた構造物は3つのパーツに解体され、150キロ離れたプラハ北部のホレショビツェの港に配送され、ヴルタヴァ川の桟橋に設置された。

今回完成した3Dプリント製フローティングハウス全体の費用は約1,000万クラウン(約4,800万円)で、プロジェクトを率いたミハエル・トルパク氏によれば、構造物が量産されれば、コストは350万~500万クラウン(約1,680万円~2400万円)まで下がる可能性があるという。


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