Voodoo Manufacturingが事業停止

米国の3Dプリントサービスプロバイダ Voodoo Manufacturing が事業停止を発表

ニューヨークを拠点とする3Dプリントサービスプロバイダである Voodoo Manufacturing(以下 Voodoo)が、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響を受け、事業停止を発表した。

MakerBot の元社員によって2015年に設立された Voodoo は、200台以上の3Dプリンタを利用して週に数千個の3Dプリント部品を生産できる3Dプリントファクトリーを構築し、2つの施設を運営。2017年には150万ドルのシード投資を受け、評価額総額が1000万ドルに達していた。
元々運営コストの高さが課題となっていた同社は、新型コロナウィルス感染症による消費低迷の煽りを受け、売上げが激減。今回、永久的に事業停止することを発表した。

このパンデミックの間 Voodoo は、2つの製造施設にある MakerBot の3Dプリンタを使用して、医療従事者向けのPPEを製造。累計15,000枚以上プリントされたフェイスシールドを、全国の医療機関などに配布していた。

2020年第2四半期は、世界中の多くの企業が収益減少することになるが、3Dプリンティング業界もその例外ではない。3D Systems は、最近発表した決算で、2019年の同時期と比較して総収入が28%減少したことを報告。これに伴い同社は、大幅に運用コストを削減するため、20%の人員削減を含む戦略的な見直しを発表。また今月初めには、3Dプリントソフトウェアと世界最大級のサービスプロバイダを展開する Materialise が、第2四半期の財務結果として、総収入が21.8%減少したことを発表。ソフトウェアの売上が伸びているにもかかわらず、製造部門が31.8%の減少した。


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