3D Systemsはトヨタと提携し自動車用AMソリューションを開発

トヨタモータースポーツと3D Systemsが自動車用AMソリューション開発で提携

大手3Dプリンタメーカー 3D Systems は、トヨタ自動車の完全子会社で、ドイツのケルンに本拠を置く TOYOTA Motorsport GmbH(以下 TMG)とパートナーシップを締結したことを発表。両社はそれぞれの専門知識を統合し、Additive Manufacturing(以下 AM)を使用したモータースポーツ界における新境地開拓を目指し、自動車エンジニアリング、設計、生産に向けた高度なアプリケーションを開発する。


TMGのマシンに設置された3D Systemsのロゴ(Photo:TOYOTA Motorsport GmbH)

このパートナーシップ締結における条件の下でTMGは、3D Systemsを「Additive Manufacturing Machine Provider of Choice」に認定。3D SystemsのAM造形機械とソフトウェアをTMGの生産ワークフローに統合。
モータースポーツにおける高度な研究開発機関として運営されるTMGは、30,000m²の敷地に300名を超えるスタッフを有し、モータースポーツを中心とした高性能なコンポーネントおよび車両の設計、生産、テスト、組み立てのための最先端施設で、親会社であるトヨタ自動車だけでなく、専門性を活かした製品開発と生産サービスを外部パートナーおよびクライアントに提供している。

3D Systemsとの新たなパートナーシップによりTMGは、大型光造形(SLA)3Dプリンタ「ProX 800」、プラスチック複合材およびエラストマー用3Dプリンタ「sPro 60」、高耐久性ナイロンおよび複合材パーツ用3Dプリンタ「sPro 230」の3種類の3Dプリンタを新たに施設内に設置。同時に3D SystemsのGeomagic Design Xソフトウェアを製造システムに組み込むことを予定。

TMGは3D SystemsのAM造形技術を使用して生産プロセスの効率化を図り、さまざまなモータースポーツプロジェクトに対応するための軽量で高品質な部品生産を目標とした市場初のAM造形ソリューションの開発を目指す。

TMGは両社のパートナーシップの一環として、8月30日から9月1日まで英国シルバーストーンで開催されるFIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championship:WEC)に出走予定の「TOYOTA GAZOO Racing」マシンに3D Systemsのロゴを設置する。


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