米国大手自転車メーカーが3Dプリント製サドルを開発

CarbonとSpecializedが複雑な構造の高性能3Dプリント製サドルを発表

シリコンバレーに本拠を置く3Dプリンタメーカー Carbon は、米国の大手自転車メーカー Specialized と3Dプリント製品の開発に関するパートナーシップを締結。両社は最初のプロジェクトとして、ライダーにとって快適でパフォーマンスに優れた3Dプリント製サドルを開発した。

「S-Works Power Saddle with Mirror Technology」と名付けられたこの自転車用サドルは、Carbonの3Dプリンタと素材をベースに、ライダーの解剖学的構造を反映し、体にフィットする快適さを提供する「Mirror Technology」と呼ばれるプロセスを使用して造られており、内部の格子構造による圧力分布が衝撃を吸収し、ライダーの安定性を向上させるよう設計されている。

総重量約189gと軽量で通気性に優れたサドル製造に使用される材料は、Carbonの産業グレードエラストマー材料「カーボン EPU 41樹脂」で、他のEPUの中で最も高い弾性と特性保持力を備えている。材料の引裂強度は20kN/m、破断時の伸びは最大130%、ガラス転移温度は-9°Cの性能を有している。この材料から造られたサドル内部のラティス構造は14,000を超える個々のストラットで構成されており、各ストラットは着座時にライダーがかける高圧を消散する。

CarbonとSpecializedは、約10カ月の開発期間で70回以上のテストを実施。従来の開発プロセスでは新型サドルの開発に約2年を有していたが、Carbonの3Dプリントテクノロジーを使用することで、開発期間を大幅に短縮することに成功している。

Carbonは、同社のDigital Light Synthesis(DLS)テクノロジーをベースに、adidas や Riddell など大手スポーツ用品メーカーと協力し、高性能なスポーツ用品を3Dプリンタで量産している。


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