豪州の3Dプリンタメーカーが世界的防衛企業と契約

金属3DプリンタメーカーTitomic、グローバル防衛企業と2550万豪ドルの販売契約を締結

世界最大の金属3Dプリンタと特許取得済みの工業生産向け最速金属3Dプリントプロセス「Titomic Kinetic Fusion(以下 TKF)」を有するオーストラリアの3Dプリンターメーカー Titomic は、世界的な防衛サプライヤーである Composite Technology と2550万オーストラリアドル(約18億円)の機器販売契約を締結。Titomicはこの契約を通じて、Composite Technologyに2つのTKF製造システムを提供する。

TKF製造システムは、自動ロボットプロセスを使用して金属粉末を超音速まで加速し、粒子を衝突させることにより溶融せずに1時間あたり75キログラムの速度で大きな金属部品を構築する。この技術は従来の方法と比較して、材料廃棄物を最大90%節約し、温室効果ガスを60%削減する。

Composite Technologyはこの契約を通じて、2つの産業規模金属部品製造用TKFシステムを導入。両社は、TKFシステムを使用した防衛関連製品の認定製造プロセスを開発する共同協力協定(JCA)を締結し、TKF製造システムで使用可能な防衛製品向け新材料と製造プロセスを共同で開発する。Composite Technologyは、TKF製造システムを使用して製造された防衛関連製品(NATO交換部品)の設計、開発および生産の品質保証要件の認証を得るため、追加で750万オーストラリアドル(約5億円)を投資する。


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