米軍、3Dプリンタの活用拡大を目指す

米国陸軍、スペアパーツの製造にAdditive Manufacturing技術活用の重要性を強調

長年にわたりAdditive Manufacturing(以下 AM)製造技術の活用に注目してきた米国陸軍は、スペアパーツ生産にAM技術の本格的な活用が必要であることを強調。

現在米軍は、一部のスペアパーツ製造にAM技術を使用しているが、それらの製造は主に外部パートナーに依存している。しかし米軍は、コスト削減と効率化向上のため、今後3Dプリントコンポーネントを内部生産に移行する必要があると考えている。

鉄道業界では、3Dプリントされたスペアパーツの活用により、列車の停止時間が大幅に短縮され、運用効率の向上が認められており、産業界ではAM技術によるオンデマンドスペアパーツの採用が拡大している。しかし、3Dプリントされた部品が従来の技術によって製造された部品と同じレベルで信頼できるか懸念が残り、幅広い採用には至っていない。ただし、航空宇宙や自動車などの産業では既に最終用途への採用が拡大しており、米軍もAM技術の採用意欲が高まっている。

オンデマンドおよび現場で部品を3Dプリントする能力に注目する米軍は将来的に、3Dプリンタを戦地に牽引し、そのシステムを使用して、軽量で燃費効率の高いコンポーネントを製造し、装甲車両などの損傷部品や欠落部品を交換することを目指している。

また米軍は、コンクリート3Dプリンタを使用した構造物の建設方法や、創傷治癒を目的とした高耐久性バイオプリンタなどを開発しており、戦地で活用可能なAM技術を研究している。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る