BAE SystemsがAM技術を使用して戦闘機システムを開発

多国籍航空宇宙企業BAE SystemsとRenishawが提携しAM技術を使用した戦闘機システムを開発

1999年に設立された英国の国防・情報セキュリティおよび航空宇宙関連企業 BAE Systems は、英国の金属3Dプリンタメーカー Renishaw(以下 レニショー)と共同で、戦闘機システムの製造プロセスを改善するためのAdditive Manufacturing(以下 AM)ソリューション開発に関する覚書(MoU)に署名した。

両社は、産業用3Dプリンティング技術を適用し、パフォーマンスの向上とコスト削減および高速化された航空機システムの生産を目指すとしている。
BAE SystemsのディレクターAndy Schofield氏は次のように述べている「この契約によって両者がアイデアや知識を共有することで、よりオープンで協調的な環境を構築できます。急速に発展する技術と限られた予算環境では、最先端の機能を維持するためにコラボレーションが不可欠です。このパートナーシップはそれを実現する可能性があり、私は非常に興奮しています。」

今回の合意を受けレニショーは、ランカシャー州サムレスベリーにあるBAE Systemsの施設に、新製品開発およびプロセス開発センター(NPPDC)専用のエリア(1000平方メートル)を開設し、複数のレニショーのAMシステムを設置する。同施設には、航空機の設計および製造のための仮想現実(VR)および金属3Dプリント技術が含まれる。


AM技術使用して製造されたDominの燃料ダイレクトドライブサーボバルブ

このMoUに先立ちレニショーは、グローバルな精密工学サービスプロバイダー Frazer-Nash Manufacturing と提携し、レニショーの金属3Dプリンタ「AM 400」を使用して航空宇宙および防衛産業用部品を製造する Kwikbolt 向けに新しい航空機用ツーリングデバイスを生産。また、AM技術を利用した最先端の流体動力技術を開発する英国の流体動力システムメーカー Domin と協力し、高性能なダイレクトドライブサーボバルブを含む製品の一部を開発するなど、航空宇宙分野におけるシェアを拡大している。


Kiwkboltの仮留め具類


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