British Airwaysが3Dプリント航空機部品の試用を開始

British Airwaysがオンデマンド3Dプリントされた航空機部品のトライアルを開始

欧州3位(世界9位)の英国航空会社 ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)は、3Dプリント技術を使用して、航空機用部品を製造するための新たな取り組みを発表した。

ブリティッシュ・エアウェイズは、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする「ゼロカーボン」を達成するための取り組みの一環として、世界中の空港に3Dプリンタを設置し、オンデマンドでスペアパーツ生産を行うことを計画している。
ブリティッシュ・エアウェイズの技術チームは、航空機コンポーネントの3Dプリント調査の一環として、3Dプリントの恩恵を最も受けられると思われる、カトラリー、櫛や歯ブラシなどのアメニティキット、トレーテーブル、航空機の窓、機内エンターテイメントスクリーン、座席、荷物コンテナー、電気部品の回路基板、フライトデッキスイッチ、航空機シェルなど10種類を選定した。


Photo:Nick Morrish / British Airways

ブリティッシュ・エアウェイズは、こうしたアイテムを空港内でオンデマンド3Dプリントすることに多くのメリットがあると考えている。
その1つは、スペアパーツをオンデマンドで生産および提供できるため、飛行遅延が少なくなるまたは減少する可能性がある。また別のメリットとして、オンサイト3Dプリンティングは物流を簡素化し、コンポーネントの輸送に関連するCO2排出を削減する。

多くの航空会社と同様にブリティッシュ・エアウェイズは、トレーテーブルやエンターテイメントシステムなど、機能的に重要でないキャビンパーツの生産に3Dプリント技術を活用することから始めようと考えている。当然、部品は特定の安全基準を満たしている必要があるが、他の部品ほど航空機の運用に伴う安全性を必要としていないため、迅速なオンデマンド生産に最適としている。

また航空会社による3Dプリント技術の探求におけるもう1つの重要な側面は、3Dプリンタがより軽量な部品を生産できるという事実に基づいている。燃料消費量はフライト時の重量に関連しているため、強度や安全性を犠牲にすることなくフライトコンポーネントの重量を最小限に抑えることで、温室効果ガスの排出量を削減できる。
ブリティッシュ・エアウェイズによれば、航空機から1kgの重量を取り除くだけで、生涯または航空機全体で最大25トンのCO2排出が節約されると示している。


カスタムメディカル用3Dプリンタのコンセプトデザイン

ブリティッシュ・エアウェイズは、将来的な空の旅に影響を与える可能性のある新しいテクノロジーとして、搭乗中の旅行者の生理学的および栄養学的ニーズに最適化された飲食物を決定するための生物学的スキャナーやカスタマイズされた食事(健康補助食品)を提供可能なフード3Dプリンタの活用も検討している。


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