2019-11-29
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Titomic、Formnextで世界最大5.5メートルの3Dプリントチタンロケットを展示

先進的な素材と新しいAdditive Manufacturing（以下 AM）造形技術を活用することに特化したオーストラリアの企業 Titomic（タイトミック）は、クイーンズランド州の航空宇宙企業 Gilmour Space Technologies（以下ギルモアスペース）と協力し、全長5.5メートルの3Dプリント製チタンロケットを発表した。

このロケットは、ギルモアスペースが開発する小型ロケット「ERIS-S」（全長27メートル）の縮小版で、高性能なロケット部品開発で提携する両社がその技術を証明するため、Formnext 2019で展示した。
タイトミックの特許取得済みのプロセス「Titomic Kinetic Fusion（以下 TKF）」を利用した超大型メタル3Dプリントシステム「TKF 9000」を使用して製造されたAM造形チタン部品から構成されており、部品はタイトミックのメルボルン生産局でプリントされた。

40.5立方メートル（9×3×1.5メートル）のビルドボリュームと1時間あたり20kgのビルド速度を備えた「TKF 9000」は、市場最大かつ最速のメタル3Dプリントシステムで、全長5.5メートルのロケット部品をわずか27.6時間でプリント。

特許取得済みのTKFプロセスは、高コストで機械加工の難しいチタンを効率的に使用するためのソリューションを提供し、従来の航空宇宙産業で利用されることの多いステンレス鋼301の代わりとして、チタン材料の活用範囲拡大を提案。チタンを利用したTKFプロセスは、ロケットの強度を向上させつつ重量を大幅に削減するのに役立ち、ペイロード容量を増やすことが可能になる。