Desktop Metalの新たな金属3Dプリントシステム「Shop System」

Desktop Metal、新しい金属バインダージェットソリューション「Shop System」をリリース

マサチューセッツ州に本社を置く3Dプリンタメーカー Desktop Metal は、ドイツで開催中のFormnext 2019で、中量生産に向けた新しいメタルバインダージェットシステム「Shop System」を発表した。

「Shop System」は、既にリリースされている少量プロトタイピング用システム「Studio System」および量産システム「Production System」に次ぐ中量生産のための高速シングルパスプリンティングシステムで、複雑な機械部品のバッチ生産を低コストで実現するためのソリューションとしてラインアップされた。

3Dプリンタ本体、パウダーステーション、焼結炉のオールインワンソリューションとして構成される「Shop System」は、既存の製造環境に簡単に統合することが可能で、製造、金型、自動車、消費者、エレクトロニクス、海洋産業向けの最終用途金属部品を迅速に生産することができる。

「Shop System」のバインダージェッティング技術は、ライン毎に70,000個のノズルを備え、同等のシステムより33%高い解像度(1滴あたり16ミクロンの最小液滴サイズ、1600×1600dpi解像度)のシングルパスDPIを実現し、1秒あたり最大6億7000万滴を分配する能力を備える。この高解像度プリントシステムにより、優れた表面仕上げと高速プリントを実現する。

低コストで迅速に部品生産可能な「Shop System」は、6〜12時間毎に複雑なパーツのバッチ生産を実行可能で、1日あたり最大で70kg分の金属部品をプリントできる。

Desktop Metalは、4L、8L、12L、16Lの4つのバージョンの「Shop System」をリリース予定で、各システムの利用価格はサイズ毎に異なり、4L(ビルドボリューム:350 x 220 x 50 mm)150,000ドルから16L(ビルドボリューム:350 x 220 x 200 mm)225,000ドルをラインアップ。Desktop Metalは現在公式サイトから予約注文を受けており、2020年秋から本格的な販売を開始する。


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