3Dプリント製電気自動車のコンセプトモデル「MetroSnap」

自動車メーカーRinspeedが3Dプリント製電気自動車のコンセプトモデル「MetroSnap」を発表

スイスの自動車メーカー Rinspeed は、 2020年1月7日から米国・ラスベガスで開催中のエレクトロニクスショー「CES 2020」において、3Dプリント技術を用いて開発された電気自動車のコンセプトモデル「MetroSnap」を発表した。

都市生活のために自動化された次世代電気自動車として設計された「MetroSnap」は、3Dプリンタメーカー Stratasys のサポートを受け、StratasysのFDMおよびPolyJetテクノロジーを使用して製造された、インテリアコンソール、ディスプレイフレーム、プラグソケットフィクスチャ、通気孔、ナンバープレートなど30以上の3Dプリント製内外装部品を備えている。

この車両は、Rinspeedが過去に開発した「Snap」および「microSNAP」コンセプト車両同様、取り外し可能な車体(ポッド)とシャーシ(スケートボード)に分割することが可能で、どちらも分割されたバッテリーで動作する。
特許出願中のこの交換可能システムによりユーザーは、電気自動車を複数の機能に分け、目的に応じて使用することができる。

Rinspeedの設計チームは、StratasysのFDM 3Dプリンティング技術を活用して、特注のコンポーネントを生産。これらの部品は最終用途の自動車部品に必要な材料特性を有している。
例えば、ポッド中央のコンソール部には最適な燃料効率と速度効率を提供するため、軽量で耐久性のあるStratasysの「Nylon12CF」材料が使用されており、外装用センサーカバーには耐候性と紫外線に強いStratasysの「ASA」材料が使用されている。
またRinspeedのチームは、Stratasysが最近リリースしたマルチマテリアルおよびフルカラー3Dプリンタ「J850 3Dプリンタ」採用し、形状と色の両方で「MetroSnap」の設計要求を満たすコンセプト車両用インテリアパーツを生産している。

世界人口の増加と都市部への人口流入が拡大し続けるにつれ、多くの企業が都市環境に最適化された手段として、持続可能でコンパクトな車両生産に3Dプリント技術の活用を目指している。
3Dプリンタを利用した部品供給システムは、用途に応じた高品質のカスタマイズ部品を低コストで短時間に生成することができる技術として注目されている。


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