- 2020-6-22
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ミネソタ大学の研究チームは、モーションキャプチャー技術を使って臓器にセンサーを3Dプリント
ミネソタ大学の研究チームは、映画製作に使用されるモーションキャプチャー技術を使用して、伸縮する臓器に電子センサーを直接3Dプリントする新たな技術を開発。研究チームによるとこの技術は、医療従事者の健康を危険に晒す新型コロナウィルス(COVID-19)のような感染症患者の肺の診断や監視に利用できる可能性があるという。
同研究チームは2年前、皮膚に直接電子機器をプリントできる3Dプリンティング技術を開発しており、今回更新されたこの3Dプリンティングプロセスはそれをベースにしている。
より洗練された今回のトラッキングシステムは、デュアルカメラと追跡マーカーを使用して常に変化する臓器に反応し、リアルタイムで3Dプリント用のツールパスを作製。伸縮する臓器の動きに合わせて電子機器を直接プリントできる。
研究チームはまた、人工的に膨らませた動物の肺を使ってこのプリントプロセスをテスト。このテストでは、肺の表面に直接ソフトなハイドロゲルベースのセンサーをプリントすることに成功。今後は同じ技術を使い、心臓のような他の重要な臓器に直接プリントすることができるよう研究を進める。
またこの方法は、医療スタッフが安全な距離から伝染病患者を監視するために使用できるだけでなく、COVID-19を患っている患者の肺の診断と監視にも応用できるという。
ミネソタ大学機械工学科の教授であるMcAlpine氏は「この研究の背景にあるアイデアは、3Dプリント技術と手術用ロボットを組み合わせるという将来の目標に向けた大きな一歩を踏み出したということです。」と述べている。
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