ランボルギーニ「シアン ロードスター」3Dプリント技術でカスタマイズ

3Dプリント技術を採用したランボルギーニの最新スポーツカー「シアン・ロードスター」

イタリアの高級スポーツカーメーカー ランボルギーニ(Lamborghini)は、オープントップハイブリッドスーパースポーツカーの最新モデル「シアン・ロードスター(Lamborghini Sián Roadster)」を発表。新モデルの車種名「Sián」とは、ボローニャ地方の方言で「フラッシュ」や「稲妻」を意味し、自然吸気エンジンの並外れたパワーとダイナミックなパフォーマンスを維持しながら、同社のハイブリッド戦略の一環として位置付けられている。

シアン・ロードスターに搭載されているハイブリッドシステムは、3Dプリンタを用いたカスタマイズ可能な部品を含むいくつかの新技術を搭載。ランボルギーニのV型12気筒エンジンと、独自のハイブリッド技術を用いて設計されたこのオープントップハイブリッドスーパースポーツカーは、「スーパーキャパシター」と呼ばれるリチウムイオンバッテリーの10倍の電力を貯蔵する世界初の革新的なテクノロジーを採用。

また、インテリアには3Dプリント技術を用いたカスタマイズ可能な部品を搭載。3Dプリンタで作製される部品には、新デザインのエアベントが含まれており、クライアントのイニシャルを使ったカスタマイズや、色や仕上げを完全にパーソナライズすることができる。

同重量のバッテリーの3倍のパワーを持つ軽量化された「スーパーキャパシター」は、コックピットとエンジンの間のバルクヘッドに設置され、34CVのeモーターを搭載した電気システム全体でわずか34kgの重量となっている。また、1.0kg/CVという驚異的な重量対動力比を実現する同システムは、左右対称のパワーフローにより、充放電サイクルの両方で同じ効率を発揮。完璧な重量配分を実現している。

V型12気筒エンジンには、チタン製のインテークバルブを採用し、最高出力577kW(785HP)/8500rpmへとアップグレードされており、ランボルギーニ史上最もパワフルなエンジンとなっている。最高出力34HPを発生するハイブリッドシステムを組み合わせにより、システム全体の最高出力602kW(819HP)を実現。2.0kg/HPのパワーウエイトレシオによって、0-100km/h加速 2.8秒、最高速350km/h 超の性能を有している。


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