ランボルギーニは自社の3Dプリント設備を使って新型コロナと戦う

ランボルギーニは自社内の3Dプリント設備を利用して新型コロナウィルスとの戦いを支援

フォルクスワーゲン傘下のイタリア高級スポーツカーメーカー ランボルギーニ(Lamborghini)は、イタリアで発生した新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対応した医療機器を製造するため、自社の3Dプリント施設の活用を開始した。

ボローニャを拠点とするランボルギーニの研究開発部門は、新型コロナウィルスにより2万人を超える死者を出す母国イタリアを支援するため、自社内の3Dプリンティングラボとその研究開発能力を活用。ランボルギーニは、イタリアの大手医療用呼吸器メーカー SIARE Engineering International Group と協力し、肺シミュレーターの設計と製造を支援。わずか2週間で設計を終えた肺シミュレーターは、ランボルギーニ社内で所有する「HP Jet Fusion 4200」3Dプリンタを使用して、毎週18台のペースで出力されている。

人工呼吸器の生産量増加に伴い、実使用前の試験エリア強化が求められており、成人の肺特性をシミュレートするために多くの「肺シミュレーター」が必要となっている。この肺シミュレーターを使用することで約72時間の事前試験を実施可能となり、最終検査に到達する前でも人口呼吸器が正しく機能しているかどうかの最初の推定値テストを行うことが可能となる。これにより、より迅速に人工呼吸器を医療機関へ提供できるようになる。

またランボルギーニは、医療用人工呼吸器のサポート機器だけでなく、医療スタッフ向けの個人用防護具(PPE)生産も強化。サンタアガタ・ボロニェーゼにある工場では、ボローニャ近くにあるサンタオルソラ・マルピーギ病院のため、3Dプリント製フェイスシールドを製造。このフェイスシールドは、実際使用される前に、医療・外科科学部による検証テストも行われている。

ランボルギーニは、自社の複合材料製造工場と肺シミュレーターに使用されている研究開発施設の両方を合わせ、1日あたり200個の3Dプリント製フェイスシールドの製造能力を確保。フェイスシールド用ポリカーボネートシートを固定するブラケットは、Carbon DLSテクノロジーを使用して3Dプリントされている。

ランボルギーニの会長兼CEOであるステファノ・ドメニカリは次のように述べている。
「このような緊急時において我々は、より具体的な貢献をする必要があると感じています。そのためランボルギーニは、労働者の健康を守るためのに長年協力関係を築いてきたサン・オルソラ・マルピーギ病院を支援することを決定しました。私たちは日々このパンデミックと闘っている最前線の人々を支援し、組合と協力してこの闘いに勝利していく。」

ランボルギーニはまた、サンターガタ・ボロニェーゼの本社ビルを毎晩イタリア国旗の色でライトアップし、危機に取り組む自国との連帯と支援を示している。


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