BigRepが500台目の大型3Dプリンタを納品

ドイツの3DプリンタメーカーBigRepは500台目の大型3Dプリンタの納品を発表

2014年にスタートしたドイツの大型3Dプリンタメーカー BigRep は、記念すべき500台目となる産業用大型3Dプリンタを納品したことを発表した。
BigRepの大規模AM(Additive Manufacturing)ソリューションは、自動車メーカーFordVolvo、航空機メーカーAIRBUS、自動車部品及び電動工具メーカーBOSCH、砂型鋳造メーカーJC Steeleなど、産業界の顧客向けに大型3Dプリンタ「BigRep」シリーズを提供している。

記念すべき500台目となる大型3Dプリンタ「BigRep ONE」を導入したのは、2018年7月に設立された電子式ウォータースポーツ機器およびレジャー用品開発ベンチャー JAMADE Germany で、2020年1月にドイツのメッセ・デュッセルドルフで開催された「boot Duesseldorf 2020 国際ボートショー」で発表された、世界初の3Dプリント製水中スクーター「AMAZEA」の部品製造に使用されている。


BigRepで製造された水中スクーター「AMAZEA」

2020年2月、BigRepの北米拠点となるBigRep Americaは、ボストンに新しい米国本社を開設。本社機能を備えたショールームとなる同施設には、プロトタイピング、金型製作、最終用途部品製作などのサービスを提供する「3D PARTLAB」が併設されており、顧客の要望に応じてカスタマイズされた3Dプリント部品の製作を請け負っている。

大型3Dプリンタ「BigRep」シリーズを展開する同社は、これまでの主力製品であった「BigRep ONE」の他に、BigRep独自の3Dプリント技術「Metering Extruder Technology(MXT)」を搭載した2つの大型産業用3Dプリンタ「PRO」と「EDGE」、エンジニアリンググレード材料に対応した大型3Dプリンタ「STUDIO G2」などの新たなモデルを追加ラインアップ。また同社は、化学メーカー大手BASFと提携して新たなエンジニアリンググレードフィラメントを追加するなど、真の産業用AMソリューションの拡大に注力している。


BigRepで3Dプリントされた自律型電気自動車のコンセプトモデル「LOCI」


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