BigRepは工業用大型3Dプリンタを2機種を発表

BigRepは工業グレードの最新大型3DプリンタPROおよびEDGEを発表

ドイツのベルリンに本拠を置く大型3DプリンタメーカーBigRepはFormnext 2018で、独自技術のMetering Extruder Technology(MXT)を搭載した2つの最新大型3Dプリンタ「PRO」と「EDGE」を発表した。

今回発表された最新の大型機は、画期的なMXTシステムにより、現行の押出速度よりも5倍高速かつ高精度なプリントを実現。
MXTは、今年初めにパートナーシップを締結したBASFと共に開発した材料を活用し、フィラメントの供給や吐出される材料の量とスピードを完璧にコントロールすることができる。

今秋、同社と最先端のCNC制御システムを搭載するAdditive Manufacturing製造システムの開発パートナー契約を締結した国際的なエンジニアリング企業Boshの系列会社「Bosch Rexroth(以下 ボッシュ・レックスロス)」は、本システムに必要な性能、精度、耐久性を提供。


MXT制御システム

BigRep PRO

BigRep PROは、1立方メートルのビルディングエンベロープと、高性能材料を用いた連続プリント用大型温度制御スプールチャンバーを備え、最適な温度制御を保証するために絶縁された密閉金属フレームを有している。ヒートベッドは、プリントプロセス中の接着性を高めるため、高分子中最高レベルの高い熱的、機械的、化学的性質を持つポリイミド箔が取り付けられ、半自動レベリング用の一体型誘導センサーを装備する。

BigRep PROは、2つのモジュール式MXTヘッドを使用し、600ミリメートル/秒(秒/ mm)以上の印刷速度を実現。0.6mmノズル使用で、一般的なFFF方式3Dプリンタよりも5倍高速にプリントできる。

BigRep EDGE

BigRep EDGEは、1500 x 800 x 600 mmのプリントベッドを備え、最終用途部品や機能プロトタイプ、複合工具用のハイエンド高性能材料を処理するよう設計されている。加熱ビルドチャンバの最大温度は200℃で、220℃に制御されたプリントベッドと合わせ、高温環境を提供する。

さらに、EDGEには自動で上向きに動くドアと使いやすいグラフィカルインターフェイスが装備されており、すべてのプリント設定を最適に制御できる。また2つのモジュール式MXTヘッドを使用することで、最高1,000mm/s(ノズル径0.6mm)のプリント速度を上回る。

BigRep PROとBigRep EDGEは、現在開催中のFormnext 2018の同社ブースで展示されている。


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