高出力レーザー10基搭載の大型金属プリンタ「MetalFAB-600」

Additive Industries、大規模生産に対応した大型金属3Dプリンタ「METALFAB-600」を発表

オランダの工業用メタル3Dプリンタメーカー Additive Industries は、同社の現行システムの5倍のビルドボリュームを備えた大型メタル3Dプリントシステムの最新モデル「MetalFAB-600」を、2021年末に向けて発表する。

具体的な筐体デザイン等については明かされていないが、最新モデルとなる「MetalFAB-600」は、600×600×1000mmと、業界最大の造形領域を誇るモデルの1つであり、同社現行モデル「MetalFAB1」の造形領域(420×420×400mm)の5倍のビルドボリュームを提供する。
MetalFAB-600 は、10基の1kWレーザーを使用して最大1000cc/hの成膜速度で高い生産性を発揮。また、粉体処理、アライメント、較正などの主要な生産プロセスを自動化。将来的に、造形領域と生産性をさらに拡大できるプラットフォームとして設計されており、鋳造および機械加工産業を主なターゲットとしている。

現行モデル「MetalFAB1」は、アルファロメオF1レーシングチーム(詳細はこちら)やドイツの多国籍自動車メーカーであるフォルクスワーゲンなどが採用する他、昨年にはカリフォルニア州に拠点を置く航空宇宙企業が6台の同社システムを購入するなど、長尺で重量物の製造に特化したメタル3Dプリントシステムの導入が拡大している。
関連記事:12個のレーザーを搭載したメタル3Dプリンタ「NXG XII 600」

現行の大型3Dプリントシステム「MetalFAB1」

同社は今年初め、株主であるWintermans家の投資会社 Highlands Beheer から調達した1400万ユーロの資金を活用し、製品ポートフォリオの拡大と技術ロードマップの加速などを展開している。


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